恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> 長崎旅日記1 >> 5日目


+5日目+(長崎市内)

〜やっぱり定番にも行きたい〜
今日は長崎観光の定番、長崎市内の見物に出かけます。みどころたくさん♪予定は「平和公園→浦上天主堂→原爆資料館→大浦天主堂→グラバー園→南山手十六番館歴史資料館→中華街」です。他にも出島とかあるのだが…さすがに無理っぽいので次にしますか。朝のテレビ(アニメ)に少々夢中になり、予定より遅れて出発。

〜初めての路面電車!〜
路面電車があるところは限られてる。もちろん、うちの方にはない。ということは乗るしかない!出発前からちょっと楽しみにしてました。乗り物好きだし〜♪道路のまん中の停留所で待っていると、すぐにガタゴトとやってきました。素敵!中はバスのような雰囲気。前に中学生っぽい女の子が座ってました。いいなあ、長崎の学校かあ…。ここ数日でいっそう長崎にメロメロになってきた。100円払って電停「松山町」で降り、道路をわたって平和公園へ。

〜平和公園しんみり、ゆったり〜


かの有名な平和祈念像。
 

中国からの『乙女の像』。
肩に小鳥がとまってます

なかなか落ち着く平和公園。有名な平和祈念像が見えた時にはちょっとはしゃいでしまった。思ったより大きくてビックリ。千羽鶴がたくさん飾ってあった。世界の国々からいただいた像や碑もありました。中には、「ん?どこらへんにあるんだ、この国は」という国もあって…(常識知らずで大変申し訳ない)。中国からの像があまりにも気に入ったため、思わず写真を撮ってしまった。他にも母親が子どもを抱っこしてるのとか、私好みの像がたくさん。…こんな不謹慎な者は、ホントに来ちゃイカンな。でも、こんなにたくさんの世界の国々が、平和を願っていることがわかってうれしかったです。

〜ここに落ちたなんて〜

原爆落下中心地に立つ碑。

それから浦上天主堂の遺壁と原爆当時の地層も見ました。お茶碗が埋まってた。これも使ってた人がいたんだよなあ。原爆落下中心地は、あの日のことはまるで嘘のようにおだやかだった。トンビが鳴いてた。この上空500メートルのところで核が爆発したそうです。空を見てボーッ。車なんかブーブー走っちゃって、今は平和なんだ、本当に。平和の泉の噴水には虹が出てました。

〜コギャル怖い〜
平和公園を出て曲がりくねった道を行くと、浦上天主堂の茶色い建物が姿を現します。ここ、年末の「ゆく年くる年」に出てたのよ〜。なぜか涙を流しながら一人で見ていた私。とうとう来たんだわ。修学旅行生がいたなー。しかもコギャル風のあまりかわいくない子(コギャルってもう死語ですかね?)。怖かった…。「フンっ」という感じで私の横を通り過ぎていきました。一方、天主堂での坂道では、かわいらしい修学旅行生が写真撮影。おお、楽しそうだな君たち♪なんか、ああいう子がいるとホッとしますな。

〜浦上天主堂でミサに参加〜


浦上天主堂。
ロマネスク様式の大聖堂です

浦上天主堂にある像。原爆の爆風で
鼻や首が欠けてしまっています…

修学旅行生を観察しながら天主堂正面へ到着。ドアには「締め切り」の札が…ウソッ!入れないの!?ショックを受けつつ、中がのぞけそうなのでドアへ近づいてみると、わきにある別のドアが開いてました。中ではミサが!!キャーすごい!そしてまんまと初参加(後ろで見学していただけだが…だって、前には行けないっしょ)。使節たちもこんなミサに参加したのかなーとか、雰囲気はたぶん一緒だよねとか、ずっとそんなことを考えていました。神父(牧師?)さまのお話、聴いてもわからないし…マイクでお話しされてました。だから、声はよく聞こえるんだけどね。歌も歌ってた。なんか、いい歌だったなあ。オルガンが鳴ったときは泣きそうになったさ。そうそう、神父さまのお手伝いをしている子どもさんがいましたよ!そんなところにやたら反応してみたり。でも、すごく厳かな感じでよかったー♪隣に女の子が2人、お母さんに連れられて来てました。レースの布かぶってた。確か、昔から女の人はかぶるんだったかな。使節の話を読むたびに「ミサってどんな感じだろう。見てみたい」って思ってたけど、望みが叶ってよかったです♪

〜入ってよかった原爆資料館〜

原爆資料館近くにある『平和を祈る子』の像。

ここは行こうとは思ってませんでした。でも、西海町のホテルのおじさんが「行ってみて」とおっしゃったし、使節ばかり追って50数年前の出来事を知らないでどうする!と思ったので行くことにしました。やっぱり行ってよかったなあ。ありがとう、おじさん。資料館の中には、原爆の威力についてよくわかるように展示されていました。長崎に落とされた「ファットマン」、でかいよー…もっと小さいのかと思ってた。こんなのが落とされたのか。普段想像ばかりしている私でも想像できん。壁に残ったはしごと人の影(はしごを降りてきた直後に核が爆発したそうだ)とか、溶けたガラスとか、爆風で曲がった鉄塔とか…。鉄って、高温じゃなくても変形するのか。爆心地近くで即死された方の写真もあった。人形みたいだ。生きてたんだよね、あの人たちも。馬も写ってたけど、作り物みたいだった。今、私がいるところで本当にあったことなんだよなあ…。戦争の悲惨さは知ってるつもりだったけど、事実は私の想像を越えたものでした。本当はもっともっとひどいんだろう。私たちはそれを未来へ伝えていかなければならないんだ、と思ったわ。ところで、ここには外国の方もけっこういらっしゃってました。世界の都市ナガサキだわ。

〜路面電車混んでるよ〜
さて、次は南山手に移動開始!路面電車に乗ったはいいが、混んでるよー…地元の方も利用されているんでしょうな。親しまれてていい♪こんなの、朝の東京の通勤ラッシュに比べたらかわいいもんさっ。だから都心は嫌い…。私が乗っている電車は「大浦天主堂下」の電停にはとまらないため「築町」で降りて歩くことに。

〜なんかにぎわってる♪〜


大浦天主堂。正面には
「天主堂」と書かれています

大浦天主堂の入り口にある
マリア像。

平和公園の方は静かなのに対して、こちらはおみやげ屋さんいっぱい、人もたくさん!大浦天主堂への坂道にずらっとおみやげ屋さんが並んでおります。ちょっと気になるが…帰りに見ればよい!と自分をおさえ、いざ大浦天主堂へ。途中の小さな広場のようなところに、レリーフがあった。そこのベンチでなぜか団体券を拾う。だってー、デザインが違うんだもん。欲しいんだもん。入り口のマリア様の像の下には「1,脱帽 2,静粛 3,撮影禁止 4,禁煙」と書いてありました。最低限のルールですな。撮影はしたかったが。私が入ったときには人がいなかったのに、あとからぞくぞくと入ってきました。客の入りって、何か波があるんだろうねぇ。それはともかく、後ろにいた二人組の女がうるさかった!静かにしましょう…自分も友人と行く時には気をつけます。女どもが消えるまで、テープの説明3回くらい聞いたわ。キリシタン復活のマリア様の像も見ました。なんか、マリア様って落ち着くなあ…クリスチャンじゃない私でもそうなんだから、マリア様人気もうなずける。ステンドグラスも祭壇もとってもきれいで、私の教会イメージにピッタリ!形ばかりにこだわってますが、ミーハーなので許して下さい。

〜ちょっと幕末のお勉強〜
ところで、この天主堂が建てられたのは1864年。あと数年で明治なのですが、いちおうキリスト教は禁止のはず。なのになぜ建てられたのかわからなかったのですが、やっと判明。ホラ、直弼の例の条約のせいですな。あの条約によって、日本に入ってくるフランス人のために建てられたそうです。なるほど。天主堂の隣の建物は小さな資料館になっていて、キリシタンの資料がありました。ムチが印象的…キリシタンが、欲望を消すために自分でピシピシとたたいたらしい。すごいなあ…。あと、踏み絵を踏んじゃったあととかに唱えるオラショの本とか、暦(キリスト教のいろんな行事を行うために使ったそうだ)とか。ド・ロ神父の版画もあった。修道士か誰かと一緒に作ったとか、そんなようなことが書いてあった気がする。けっこう大きい版画で、色がきれい、しかも細かい!地獄の様子とか彫ってあったかな〜(記憶が薄い)。木版画でここまでできるんだなーと、ちょっとビックリ。

〜グラバー園は混んでいるかと思ったが〜


グラバー邸。
上から見ると四葉の形をしています

グラバー園にある噴水。
確かキリシタン関係だったような…

実はもうあきらめかけていた。大浦天主堂に入る前、人がたくさん並んでたのよねー。グラバー園。なんか疲れてるし、もういいかあと思ってたのですが、私が行くときにはすいてきていたので入りました。せっかく来たし、もうこっちの方には来ないかもしれないし。上まではエスカレーターがあった。助かった。でかいぞ、オルト邸。そして名前にもなってるグラバー邸は、こじんまりしてたがやっぱり中は立派。龍馬も来たんだよねー。天井に隠れ部屋があった。志士を隠したらしい。そして、数年前にテレビで見たグラバー園のハートの石!恋人同士で見つけるとずっと幸せでいられるという…私も発見!やったわ!一人だが。なんかもったいないので、近くにいたカップルに教えようかと思ったわよ。このジンクスはもう古いのかもしれん。いちおうさわっておいた♪そんな自分が愉快。グラバー園の中に普通の民家があったのだが、あれは関係者だろうか。たまたまグラバー園の中に巻き込まれただけか。不思議な感じだ。グラバー園はながめだけでも最高!住みたい!山登るのたいへんだけど〜。

〜南山手十六番館歴史資料館を発見!〜
ここもあきらめ気味だったのよ〜…見つからなかったし。しかし、なぜかひょっこり目の前に現れたので入ってみた。資料館は地下にありました。誰もいなかった…。入場券購入。大人料金で買おうとしたら係のおばさんに「学生さんですか」と訊かれたので、「大学生です(ホントは専門だが)」と答えたら中高生料金にして下さいました♪やった、おばさんありがとうございます♪やっぱり落ち着くわー、人がいない方が。ここではキリシタンの資料を中心に見てきました。マリヤ観音とか石像とか、そうそう、人の足の脂がついた踏み絵があった!遠藤周作の『沈黙』に出てくる踏み絵です。出発前に母が「足の跡がついた踏み絵があるらしい」って言ってたなあ。これか!足形はハッキリとは見えないけど、板が黒ずんでた。あとは焼き物とか、グラバーの遺品とか、ギヤマン(ダイヤモンドがなまってできた言葉らしい。切子のガラス製品のことをいうそうです)、ビードロもありました。マリヤ観音の中に武士みたいな像もあった…何だろう。帰りは大浦天主堂前の坂にあるおみやげ屋さんで、どうしても気になったので「チーズカステラ」購入。

〜オランダ坂も発見〜


オランダ坂。
石畳の素敵な坂です

坂を登ると東山手十二番館です。
ご近所の方らしきご婦人がちらほら。

さて、おやつの時間になってしまいました。長崎に来たからにはちゃんぽんか皿うどんを食べなければ帰れん!と思っていたため、中華街へ。普通に歩いてたらオランダ坂を見つけた。迷ったが、とりあえずのぼってみる。せっかく来たしねぇ。晴れ女のため、残念ながら雨は降ってなかった(雨が降るとなんかステキらしい)。人もあまりいなくていい♪のぼりきると、東山手十二番館に到着。ここはもとプロシア領事館だったそうです。中には自由に入れるのですが、あまり見ないで出てきてしまったため、よくわかってません。とりあえず感じたことは「いい雰囲気だった」だけでした…興味がないので仕方ない!そういうことにするわ…。

〜店閉まってるし〜
いよいよ中華街へ、ちゃんぽん狙いで突撃!…って、店がほとんど閉まってるしさあ。5時からの店が多いのね。気を取り直して開いている店へ入り、ちゃんぽん初挑戦!エビ入ってておいしい♪スープも濃いし、麺もしっかりしてて…と、偉そうなことはグルメじゃないので言えないが、私好みの食べ物でした♪満腹満腹、ごちそうさまでした♪中華街では気になっていたお菓子「よりより」を購入。帰りは歩いてホテルへ向かいます。

〜袋効果〜
修学旅行生が、いろんなお店の紙袋を持って歩いてます…そうそう、私も福砂屋(カステラ屋さん)に行くんだったわ!紙袋は広告の役目も果たしてるんですなー。恐るべし紙袋。で、地図で方向だけ確認して、福砂屋さんに向かって歩いてたらまた迷った。いや、地図見てないのが悪いのだが…なんか人気のない、スナック街に来てしまったよ。福砂屋あったのに、1回通り過ぎちゃうし〜。意外と人のいない道にあります。もっと大通りにあるのかと思ったわ。さて、買い物を済ませて路面電車の走る道へ出ました。ここまで来れば地図なしで大丈夫!1回、びわゼリー屋さんに寄ってから無事ホテルへ到着。ゼリー重い…。私も福砂屋さんと茂木一○香さんの宣伝ができたかしら。

〜さては盗撮か〜
せっかく長崎港の近くにいるので、港のはじっこの方に行ってみました。船だ、船!写真撮っておこう…。信号待ちしてたら、私が泊まってるホテルからオヤジが写真撮ってました。くそぅ、彼は港側の部屋か!くやしいなり。港を撮ってるのかと思いきや、誰かを盗撮してるんじゃないかと余計な心配をしはじめる。カワイイ子がいたら注意を促しておかねば。オヤジよりキョロキョロしてる自分の方が危険。

〜なんか切ないの〜
長崎最後の夜です。帰りたいような帰りたくないような…なんか胸苦しいですな。また来ます。長崎は思った通りの良いところでした。けっこう母娘で来てる人がいるんですねー。帰ったら母にも勧めるか。長崎に来て、満足したのはいいがますます熱が高まってしまったのでした。



+6日目へ+(長崎市〜長崎空港)

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