恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> イタリア旅日記 >> 6日目(その2) +6日目(その2)+(ローマ) 〜ヴァチカンに来たー!!〜
さて、美術館から外へ出てしまったので、再度並ばなくてはなりません。なんとなく列ができているので、とりあえず後ろに並んでみる。
行列はまあまあ長かったものの、思ったより空いている印象を受けた聖堂前。いよいよ聖堂に入ってみます。
じりじりと進み、聖堂の中へ。もう人が多すぎて、使節のことなんて全く考えてませんでした。でもあとで調べたら(行く前に調べてない)、ヴァチカンは使節訪問当時とはだいぶ変わっているそうだ。残念ながら「今見られるもの=使節が見たもの」ということではないので、血眼で見学しなくてもよさそう。
まっすぐ進めないので、順路のようになっている右側廊の方へ。あの有名な像が目に入ってきました。
ミケランジェロのピエタは使節訪問時からあったみたいですが、今とはちがう場所に置かれていたようです。この像は当時から有名だったみたいなので、使節も見たのではないでしょうか(^^) ピエタの前はすごい人で立ち止まれないので、次へ進みます。じりじり進むため、普通に歩いてたら見落とすようなものも目に入ってくる。
現在、右側廊を観光客たちがじりじり進んでいる状態。なぜか途中途中にカーテンがあるので、さらに進むのが遅い。
〜知ってる人だった〜
人が多すぎてうまく進めないので、目に入ったものを写真に撮るという作業をしながらじりじり進んでいきます。
〜あの有名な!〜
〜熱心に見てないけれど〜 せっかくなので宝物館へ入ってみる。そんなに広くなく、小さい売店がありました。人が多いので軽く見て数分で外へ。しかしながら、使節の年代より古いものもあるみたいなので、また行けたらリベンジしたいところ。
さすがヴァチカン、うっかりしてるといろいろ見逃してしまう。しかし、不勉強ですでにいろいろ見逃してるのでこのまま気にせず行きますぞ。宝物館を出て、出口の方へ。左側廊を進んで行きます。
最後に、広場の様子を見てみます。
〜ヴァチカン、さらば〜 非常に名残惜しいですが、冬は日がすぐ沈んでしまうのでしぶしぶ次の場所へ。ヴァチカンからまっすぐのびる大通りを通って、サンタンジェロ城を目指します。
〜使節とは逆の道順で〜 さて、次はサンタンジェロ城を見て、ポポロ広場まで行きますぞ。使節が教皇の謁見式に出たときは、ポポロ広場→サンタンジェロ城→ヴァチカンと行列で進んだそうです。昔とはだいぶ様子が違いそうだけど、使節がたどった道も歩いてみたいなあ。
使節はここでサンタンジェロ橋を渡っていきますが、その際には城から祝砲やら音楽やらが聞こえたそうです。今回、私は橋を渡らずにポポロへ向かいます。橋だけでも渡っておけばよかったな…またリベンジ項目が増えました(^^;) 〜テヴェレ川沿いの道をおさんぽ〜 サンタンジェロを通り過ぎ、そのままポポロ広場を目指します。しばらく川沿いの道を進んでいきます。対岸を見てるといろいろ現れました。
川沿いのおさんぽを楽しんだあとは、いよいよ次の目的地、ポポロ広場です。
ポポロ広場のベンチでひと休み。イタロでもらったクラッカーがあったのでポリポリ食べていると、鳩がやってきました。
〜日が傾いてきました〜 もう少しポポロ広場の観察を続けたいのですが、まだ次に行く所があるので、仕方なく地下鉄の駅へ。冬の日は短い。
〜イエズス会の教会〜 さて、地下鉄B線に乗り換え、またもやコロッセオ駅へ。昨日からこのあたりをウロウロしております。次の目的地はジェズ教会です。使節がローマ滞在中に泊まってたという!ドキドキしますなぁ〜。まずはコロッセオ駅から歩いてヴェネツィア広場へ。細い道を抜けると、ジェズ教会がひょっこり現れました。
〜あ、開かない!!〜 なんと、ジェズ教会閉まってました。時刻は15:00前…年末だから開いてないのかと、このときは諦めてしまったが、あとでガイドブックを見たら、開いてるのは7:00〜12:00、16:00〜19:45とのこと。町の診療所みたい。 使節はローマ到着後ここに来て、イエズス会員たちに迎えられました。聖堂の内部はまた今度の楽しみにとっておきましょう…
〜遅いお昼へ〜 ジェズ教会が開いてないので、どうしようかとウロウロ。角に入りやすそうな軽食屋さんを見つけたので、そこでピザをいただくことに。定番のマルゲリータを注文したが、おいしかった。隣の西洋人は山盛りポテトを頼んでいた。 ちなみにここのトイレ、簡易式な感じでさらに壊れていたのでかなり荒れていた。妹は「久しぶりに汚いトイレに入った」とボヤいていた。
〜ミネルヴァの青い天井〜
ミネルヴァ教会(Santa Maria Sopra Minerva)といえば、『天正遣欧使節』で松田毅一先生が青い天井について書かれていました。ガイドブックには美術品がたくさんあるって書いてあるので、好きな方は楽しめると思います。私は全く詳しくないので、青い天井を見にいきます。
入っていきなり、青い天井でした!全部青い!私のヘボカメラだとうまく写らないが、深みのあるきれいな青です。確か松田先生は「見に行くなら午前中がよい」とかおっしゃってたような気がするが、もう午後なのでそこらへんは次回のお楽しみにしておきましょう。 〜左側廊の祭壇たち〜 いつもどおり、解説板がイタリア語/英語ですぐ読めないため、解説板も撮ってきたのですが順番があやふやでどの祭壇のものなのか解読に時間がかかりそうなので、とりあえず写真だけ… でも解説板にある年代を見ていると、みんな結構新しそうでした。残念。かの有名なベルニーニの作品もあるみたいですが、彼が活躍するのも使節訪問のちょっと後なんですよね。解説板が解読できたら名前などを載せたいと思います。 ↓聖堂入口に近いところから順番に載せてます
〜ミネルヴァの主祭壇〜 左側廊をじわじわ進み、一番奥の主祭壇に到着です。
ここで日本時間で年が明けたため、日本にいる母にメール。飛行機に乗ってるときも思うけど、時差って不思議だなあ。 〜右側廊の祭壇たち〜 さあ、時差のことなんて考えてないで、今度は右側廊の祭壇を見に行ってみましょう。例のごとく解説板が解読できてないので、とりあえず写真だけ。 ↓主祭壇に近いところから順番に載せてます。3つしかない…かなり撮り損ねてる(^^;)
〜久しぶりに使節の話〜 そういえば、ミネルヴァ教会では教皇が孤児の結婚式の世話をする慈善活動があって、使節がそれに参加したっていう話がありました。今調べたら1585年3月25日のことでした(このサイトにもここに載せてますが忘れてました)。そこに行ったらみんな寄付金を出すんだけど、使節は持ってないだろうからって教皇が寄付金のためのお金を使節にくれたっていう…教皇優しい。
〜日が傾いてきました〜
さてさて、またコロッセオのわきを通り、地下鉄でテルミニ駅へ戻ります。年末のせいか、ヴィットリオ・エマヌエーレ記念堂〜コロッセオ間のフォーリ・インペリアーリ通りでは特設ステージが現れ、音楽が流れていたりしてお祭りムードでした。今夜はみんな集まって新年を祝うのかしら。 我々は本日イタリア最後の夜なので、これからスーパーでお土産を買います。お土産買ってるだけなので写真を忘れた…テルミニ駅のスーパーは年末の買い出し客も来ているのか、混雑してました。ネットでBaciのチョコレートを売ってる場所を探してここに来たけど、空港でも売ってた(でも手荷物預けたあとだったかも(^^;))。 ホテルに戻る前に、明日の空港行きのバスの時間を見ておくことに。ネットで調べたのより安いバスが駅の隣に止まっていたので、係員のようなおじさんに「明日もこのバス来ますか?」みたいな英語できいてみると、うなずいてたので、とりあえずこれで行くことに。チケットは乗るときに係員のおじさんから買うようなので、明日ぶっつけ本番です。 〜最後にマッジョーレへ〜
お土産を持って、ホテルへ戻ります。明日の朝来られるかわからないので、途中でマッジョーレに寄ってみる。夜のミサをやっているのか、人が集まっていました。我々が入ったときはミサの途中かな?と思ったけど、ちょうど司祭が退堂するところ。あれ?まだ18:00すぎなのに…
ミサが終わったようなので、重いチョコレートを妹に預け、右側廊の前の方に行ってみる。すると、何やら修道士さんたちが並んで準備をしている。フードつきの黒っぽい服…フランシスコ会かな?そうこうしているうちに司祭が入堂。あ、これ次のミサが始まるんだ!慌てて席へ紛れ込む。
どこからか歌が聞こえてきた。これ聞いたことある!日本では「天使ミサ」と呼ばれているミサ曲でした。有名らしいので映像サイトでもたくさん出てきます。日本では実際のミサで使ってるの見たことないけど、ここは使うのか〜さすが本場。大学時代に歌ったことがあったので、ここで久しぶりに聴けてうれしかった。 聞こえてくる歌声に合わせて頭の中で歌っていると、さっきの修道士さんたちが歌っていることに気付いた。おおお…やっぱり男声は渋くてかっこいいなあ。自分で出せないからうらやましい。 もう少しいたかったが、妹を置いてきていることを思い出し、そろそろ失礼することに。聖堂の中を見たかったけど、ミサ中なのでこっそり去る。聖堂の出入口の方に行くと、妹は知らない外国人と一緒に椅子に座って休んでいた。 〜イタリア最後の夜〜
明日は帰るだけなので、最後に荷造り。さっき買ったお土産のチョコレートも中身だけ出し、箱は捨てた。それでもかなり重い。 夕飯に、日本から持って来たインスタントのお蕎麦をいただく。イタリアの年越しはどんなだろうと思ってテレビで様子を見ていたが、どこも人が集まってカウントダウンで騒いでいる。妹と「やっぱり騒いでるね〜」などと話しているうちに年が明けた。すると、いきなり外で花火の音。「え??花火??」と窓を開けて空を見上げると、一本隣の通りあたりから、小さめの打ち上げ花火を上げている模様。うわ〜、派手だなあ。1分くらい花火を眺めてから、寒いのですぐ窓を閉めた。このとき、近くのマッジョーレ教会の鐘も鳴っていたが、こちらは除夜の鐘のような低音で「ゴーン…ゴーン…」と、ゆっくり鳴っている。鐘の音はほどなくして止んだが、花火が長い。すぐ終わるかと思ったら、なかなか鳴り止まないので「これいつ終わるんだろうね…」と呆然としていると、30分くらい経ってから静かになった。我々もようやく眠りについた。 +7日目+(ローマ〜日本) 恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> イタリア旅日記 >> 6日目(その2) |