恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> 長崎旅日記2 >> 2日目


+2日目+(島原〜長崎市内)

〜今日も元気だ、ご飯がうまい〜

ホテルの浴衣。かわいい。

目を覚ますと、布団がかかってなかった。寒い…。天気予報によれば、今日も晴れで気温が上がるという。よかったよかった。支度をして、1階のレストランへ。朝食はバイキングだ〜。島原そうめんがあったのでいただいた。いつもは眠い上に時間がないので朝食はごくわずかしか食べないのだが、今日はもりもり食べられるぞ。うまい…朝ご飯はこんなにおいしいものだったのか。

〜スベスベになるよ、後悔させないよ〜
大満足でレストランをあとにする。フロント前にお店が出ていて、ホタテやらスルメやら、お酒のつまみになりそうな海産物を売っていました。「帰りに見よう」と母と相談し、部屋に戻る。荷物を引き連れ、少し早めに部屋を出て、さきほどの出店へ。おいしそう…。私は唐辛子つきの焼きあなご(試食したら、かわはぎのような味だった)を母に頼み、チェックアウトを済ませました。さて行くか…と思ったら、母の姿が消えている。どこ行ったんだ。探してみたら、ホテルの土産物屋に入っていた。しかも2箱くらいお菓子を買おうとしている。まだ2日目だというのに…。私は母が買い物を済ませる間、ビードロなどを見て時間をつぶしていた。土産物屋の隣では店頭販売のおじさんが、なんだかよくわからないけど肌がスベスベになる液を売っていて、ちょっと欲しくなった(ちなみにおばちゃんが何人か購入していた模様)。こうして無事に荷物を増やした私たちは、ホテルをあとにしました。

〜おばちゃんのお菓子配り〜
電車の時間までちょっとあったので、道の途中にある公園のような所で、少し時間をつぶすことに。私は交番の隣にあったブランコで遊んでいた。小学生の頃はよく乗ってたけど、最近はめっきり乗らない。久しぶりに乗ったら気持ち悪くなったことがあったので、今回はほどほどにしておいた。
島原外港の駅に着くと、旅行者らしきおじさんとおばさんたちがいました。彼らはトロッコ列車に乗るらしい。晴れててよかったですね。駅のおばちゃんに言って、切符を購入。この切符がまた珍しく、厚紙に印刷してある。よくおもちゃの「切符セット」とかに入ってるような切符なのだ。母に渡したら、「昔はうちの方もこれだったよ」とのこと。私はその時代を知らないが、なんだかなつかしくなった。椅子に座って待っていると、おばちゃんたち恒例のお菓子配りが始まった。そして予想どおり、私たちにも飴を下さいました。これって全国共通なんだよね、たぶん。どこへ行っても、おばちゃんは周りの人にお菓子をくれるらしい。面白い現象。1人でいた他のおばさんにも飴をまわし、1つの輪が出来上がった頃、諫早行きの電車がやってきました。トロッコ組のみなさんに心の中で別れを告げ、黄色い電車に乗り込む。さらば島原…次は船に乗って来たい。

〜そんなに珍しいのか〜

記念撮影。

せっかくなので、切符を写真に撮っておくことにした。車内で何枚か撮影。今回はデジカメを購入したので、いらないものは消せるぞ〜。便利になったなあ。途中、運動会のような万国旗をつけた電車とすれ違った。あれがトロッコ列車かな。いつか予約して乗ってみたいです。

〜金色の文字が気になるらしく〜
電車の揺れで気持ちよくなったのか、二人とも車内でしばらく睡眠。諫早に無事到着し、乗り換えです。今日はこれから長崎市に向かいます。途中、多良見を通ったので「多良見だ多良見だ!」とはしゃいでいました。ミゲルのお墓よ、いずこ…。その後電車が長いトンネルに入り、二人とも耳がおかしくなりました。「トンネル抜けたら街になってるんじゃないか」と言っていたら、本当に家がたくさん建ってた。母はお墓の文字が金色で刻んであるのが珍しいらしく、「見た?見た?」と何度も私に言ってきました。うちの方は金色になってないから、よほどびっくりしたのであろう。本人いわく、「カルチャーショックだよね」。そんなにビックリなの?

〜似てないんだけど〜

今回は斜めから撮ってみました。
後ろに見えるのは聖フィリッポ教会。

電車は終点、長崎へ。午前中に到着できたので、駅のコインロッカーに荷物を預け、まずは西坂公園へ。私は昨日から「触りたい」という理由だけで猫を探していたのだが、ここでついに発見。やった…しかし猫はそっけなく、母のアドバイスに従ってお菓子を出して呼んだのに、トコトコ逃げていった。その後は鳩にお菓子のかけらをあげていた…これもちょっと楽しかったけど。今は修学旅行の時期らしく、ひっきりなしに中学生がやってきていました。私たちはベンチでちょっと休んでから、記念館へ。母は案の定、私が1周する間に2周していた。今回ちょっと注目していたのは、細川忠興の書状です。ローマ字のハンコが押してあるの。この2年の間に、ガラシャの小説を読んだので親しみを感じていた私。彼は横暴だったけど、その小説では最終的にいい人だった。母はガラシャの肖像画の前で、「細川モリヒロに似てるぅ〜」とつぶやいていた。似てないんだけど。

〜こらー!〜
記念館を出ると、吹奏楽の曲が聞こえてきた。「駅前でやってるんじゃないかな」と話していたら、本当にやってました。私たちは荷物を持って、路面電車に乗り込む。今日泊まるホテルは大浦天主堂近くなので、荷物を預けてから観光しようという魂胆であります。しかし…そちら方面の電車は、やはり混んでいた。しかも修学旅行生が多い。無理矢理乗って出発。よく晴れていて、かなり暑い。関西から来たと思われる中学生たちは、手のひらでパタパタ扇ぎながら、何度も「はぁ…あっつ〜(暑い)」「なぁ〜、あとどれくらいで着くん〜!?」などと話していました。はっきり言ってうるさい。暑いのはみんな同じだし、もう少し静かにしたらどう?なんて思いましたが、中学生だし、仕方ないよなぁ…ラッシュも体験したことないんだもんなあ…と、怒りもおさまったのでありました。

〜荷物1つ200円也〜
築町で乗り換え、大浦天主堂下の電停で下車。ホテルはすぐ見えました。本日お世話になるのは、全日空ホテルグラバーヒルです。荷物だけ預けようと思ったら、まだ時間じゃないのにチェックインしていいとのこと。お姉さんが転がしてきたカートに荷物を乗せてもらい、部屋に案内される。なんか広い…しかもバルコニーがついてる。椅子に座ったら立つのが面倒になって、しばらくじっとしていた。ホテルのロビーでもらったパンフレットに目を通していたら、なんと!荷物1つ200円で、長崎駅から市内の指定ホテルに届けてくれるというサービスがあったことが判明。なんてこった…。前はお試し期間だったのか無料だったが、本格的に始めたのね…。なんだかぐったりしつつ、母とこれからの予定について相談。大浦天主堂とグラバー園を見てから、中華街で夕飯にしようということになった。

〜母は中学生〜

今回も正面から撮ってみました。
大浦天主堂の正式名称は「日本二十六聖殉教者天主堂」というそうです。
西坂の殉教地の方を向いて建っています。

さて、ホテルを出て大浦天主堂へ。堂内の空気がひんやりとしていて気持ちよかった。なぜか人が少なく、ゆっくり過ごす。母はマリア様のお話などどうでもいいのか、ステンドグラスが床に落とす、色とりどりの光に心奪われていたようだった。あとから来た中学生と同じ反応だった。さて、次は隣の資料館へ。今回はコルベ神父についてしっかり見てきました。コルベ神父は教会でもらえる「聖母の騎士」っていう冊子を作りはじめた人で、しばらく日本にいたけどポーランド(?)へ帰って、ナチスに捕まったんだって。そこでは脱走者が出ると連帯責任で10人餓死刑にされる決まりで、コルベ神父はその中の1人の身替わりになったそうです。その人には妻も子どももいるから、私が代わりに刑を受けます、って。どう考えても、ナチスのやってることっておかしい…私は世界史でさらっと教わっただけだから、よくわからない部分もあるけど…戦争の時は、みんなおかしくなってるんだってどこかで読みました。普段なら絶対おかしいっていう行動を、当たり前のように実行してしまうのかな。

〜蝶々夫人に思いを馳せる〜

グラバー園内、
旧三菱第2ドックハウスからの眺め

グラバー園へ入るころは、なんだかぐったり…しかし気を持ち直して、一通り回りました。旧リンガー邸で、グラバー園開園30周年記念の特別展示として、蝶々夫人の展示をやっていたので入ってみました。戦前、日本で生まれ育ち、ヨーロッパに渡ってずっとオペラをやっていた喜波貞子(きわ・ていこ)さんの展示です。彼女のおばあさんが日本人なので、喜波さんはクォーターだったそうです。日本の傘をずっと大切にしていたとか、いろいろな話があって、本当に日本が好きだったんだなあと思いました。ここで初めて蝶々夫人の曲を知った…というか、知ってる曲だけど蝶々夫人だと知らなかったの。「ある晴れた日に」という曲でした。紙に穴が空いてて、機械に通すと音が出る手動のオルゴールがあったので、早速やってみた。そうそう、この曲。蝶々夫人のビデオも流れていました。少し前に、妹が学校で蝶々夫人のオペラを聞いてきて、三浦環さんの話が載っているプリントを見せてくれました。悲しいお話でした…なので、「あの話か〜」と思いながら見ていました。

〜どこ行っちゃったの…〜


グラバー園の庭を階段上から臨む

至る所に現れる、オランダ万才の二人。

グラバー邸の前では、母と一緒になってハートの石を探していましたが…前と同じのしか見つからなかった。おかしい、もう1つ形のいいのがあるはずなのに…グラバー園内にあった「市民の写真展」みたいなやつで、写っていたのだ。これを見つけよう!と思ったのに…残念。
グラバー園を出たあと、南山手十六番館の歴史資料館へ行こうとしたら…閉鎖されてた。うわぁ〜っ。歴史資料館どころか、その建物自体入れなくなってた。ビックリした〜…2年の月日は長かったか…。展示物はどこかへ移されたりしてないのだろうか?それとも改装中?う〜む…。

〜ね、ネコー!!〜
坂のお土産屋さんでちょこちょこと買い物。私はビワソフトクリームを購入。またアイス。これから中華街へ向かいます。オランダ坂を横目で見ながら通り過ぎ、しばらく行くと駐車場の車の下に猫発見。寝てる。逃げなかったので、無事撫でられた。やったぞ!猫だ〜!大喜びしていたら、母が「長崎まで来て猫触らなくてもいいのにねぇ…」とぼやいているのが聞こえた。だって触りたかったんだもの。

〜え、エビー!!〜
中華街に着き、入る店を探しながらブラブラ歩く。途中で「よりより」を購入。玄武門近くのお店に入り、メニューを見る。私はどうしてもエビチリが食べたかったので、ちゃんぽんは取り消された。エビうまい…プリプリしてる。いつも食べてる冷凍食品とは違う。数十分後、お腹いっぱいで店を出る。ホテルまで歩ける自信が二人ともなかったため、また電停へ。帰りはホテル近くのコンビニに寄り、母がヤクルト買ってた。
夜、外で騒いでいる若者の声が…私が寝るころには静まったが、どこにでもいるものなんですね。母はそんなことは気にせず、グーグー寝ていた。



+3日目+(長崎市内〜千々石)

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