恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> マカオ旅日記 >> 2日目(その1) +2日目(その1)+(マカオ) 〜朝出かけてみようと企てて〜 午前6時起床。前日に計画したとおり、朝食の前に聖ポール天主堂を見に行くのだ。準備をして、6時半過ぎに部屋を出る。出発前、日本で「出かけてきます」とホテルのフロントに鍵を預ける無駄なシミュレーションをしていた私。しかし昨晩、部屋の引き出しをあさっていたら「シントラご案内」みたいな冊子を見つけ、「ホテルのカードキーはチェックアウトのときまで持っていて下さいね」というような説明を見かけたので、自由に出入りしていいんだ!楽ちんだな!と気が楽になり、ホテルを颯爽と出発。 〜ポルトガルのモザイク〜 昨日は暗くて気がつかなかったが、すでに歩道がモザイクタイル貼りだー!楽しい!カニとか魚とか、歩いていくと次々に現れる。でも地図はちゃんと見てないと。ここで迷ったら、せっかく早く出てきた意味がなくなる。まずはセナド広場を目指します。 <ここで突然、マカオのカルサーダスコレクション> 〜セナド広場に着きました!〜
無事、セナド広場にたどり着きました!思ったより、こじんまりしている印象。あと、道の突き当たりにあるイメージだったのだが、道の脇にありました。なので広場前の道は車がブーブー通ってます。気をつけましょう。
さて、セナド広場の奥に向かって歩いていきます。人がほとんどいない!やっぱり早めに出てきてよかった。地図を見ずにどんどん歩いていくと、目の前に黄色い建物が現れた。??なんだったかな、これ…案内板を見ると、「聖ドミニコ教会」…あ!ガイドブックで見た!世界遺産だ!でもまだ開いてないみたい。とりあえず外観をカメラにおさめ、違う道へ。
〜こんな道に入ってきました〜
なぜか適当に歩いているので、今どこにいるのかわかりません。すでに迷っておりますが、聖ポール天主堂にはそのうち着くと思っている。お、なんかまた世界遺産の表示が出てきた。「盧家屋敷」…???よくわかんないけど、まあいいや。そのまま前に進んでみる。と、道の先にアズレージョらしきものが見えてきた。これ、ネットで見たかも!! 〜マカオの古地図〜
おお…やっぱりネットで見たアズレージョだ。調べてたときは「行けたら行こう」くらいにしか思っていなかったのだが、偶然にも目の前に。(ちなみにここで見ました→マカオナビ)
ここの壁にはずっとアズレージョが並んでいるので、それを見ながら壁沿いに歩いていきます。左に曲がって、そのまま進むと、広場のようなところに出ました。
広場にもアズレージョがびっしり。ベンチにおじさんが座って寝てたので、私も一休み。左手側に、時計が付いてる建物があるけど、何だろう。あまり予習をしていないのでよくわからない。行ってみよう。
〜カテドラルだった〜
あれ?なんだ、カテドラルか!「大堂」の表示を見て、ガイドブックで予習したことを思い出した。カテドラルはすでに開いていて、自由に入れるようになっていました。しばし休憩、地図を確認。教会内では観光客が1、2人と、祭壇の準備をしている人以外には誰もいないので、とても静かで落ち着きました。
〜早朝のマカオでケンカ目撃〜 カテドラルでまったりしてしまったが、まだ目的地には着いていなかったんだった。地図で確認した道を進み、聖ポール天主堂を目指しますぞ。両脇にお店が並んでいる道を歩いていきます。まだ開店していないので、通りは静まりかえっていますが、人がちらほら歩いているので、思ったほど寂しい感じでもありません。…と、そこへ男女の修羅場みたいなケンカをしている人たちを発見!一組の男女に、派手な格好のお姉さんが何かを怒鳴りつけております!カップルの女の方が応戦!なんだなんだ、男が悪いのか?それとも派手女がからんでいるだけか?言葉がわからないので状況がわからず、見ていても面白くないのでそのまま素通り。なんだったんだろ。 〜やっと軌道修正〜
道が細く、ゆるやかな上り坂になってきました。「大三巴街」という通りを歩いているようです。まだかなあ…お、通りの表示がある。脇道にそれて確認。
「福華巷」か、なんかいい名前だと思いつつ、大三巴街へ戻ると…!!
み、見えた!!夢にまでみた(いや、みなかったかも)、聖ポール天主堂!!一気に近づくのはなんだかもったいない気がして、ゆっくり歩いていきました。
〜正面までやってきました〜
おお…迫力あるなあ…しばらく観察したあと、細かい彫刻まであとで確認したいと思い、一部分ずつ撮影(後日確認したら、下手くそなのであまりきれいに撮れていなかった。双眼鏡を持っていけばよかったと後悔)。アーチの窓から空が見えるあたり、やっぱり壁だけ建ってるんだなー…と、しみじみ実感。
〜早すぎた〜 あれ?これ、反対側には行けないんだっけ?と思い、天主堂壁の真ん中入り口に近づいてみると、金網のシャッターで入れないようになっていて、立て札に9時からって書いてある。そうか、ここから先は博物館で入れなくなってるんだ。またあとで来るつもりだったのでまあいいや。ということで、聖ポール天主堂のまわりをウロウロ。 〜ウロウロしてたら着いた〜
おや、ナーチャ廟にやってきました。こんなに近いとは。聖ポール天主堂のすぐ裏、という感じです。ファサードの脇を歩いて行くとすぐ目の前にあるので、聖ポールの一部じゃないかっていうくらい近い。そして思ったより小さい。 ナーチャはそれほど興味がないのだが、そのすぐ脇に旧城壁が!!!!!!これは見たかったのだ、見つかってよかった。
城壁にどこかへの入り口があったので、入ってみると、ナーチャ廟の一部のようだった。「ナーチャの伝説」解説板があり、ここにも日本語があったのでなんか感動して撮影(でも解説は読んでない)。やっぱり日本人観光客が多いんだろうなー。中国語、ポルトガル語、英語があるのはわかるけど、そこに食い込んでくる日本語。マカオの観光客で一番多いのは距離的に中国人なんだと思うけど、その次は日本人なんだろうか。そのおかげですこぶる快適。英語の解説読まなくて済むし。
〜またもや偶然発見〜
さて、城壁も見られたので、またポールに戻りますか…なんかおばさんが体操してる。地元の人かしら。微妙に邪魔だ…と思いながらおばさんの脇を通り抜けようとすると、ファサードの根元にいいもの発見!!
ファサードの一番下の石に文字が彫られていて、それを保護するためにプラスチックのカバーがくっついている。この文字に1602年と彫られているので、この教会がいつ建てられたのか判明したと、どこかで読んだなあ。よくぞカバーをつけてくれた。私みたいなのが触りまくって摩耗しないように保護したんだな。見た目が変わってしまうのは悲しいけど、こういうことは大事だと思う。ギリシャとかイタリアとかは、本物は博物館に運んで、レプリカを現地に置いている。これは現地の見た目も変わらず、本物は保護できるので結構いい方法な気がする。
〜次はモンテの砦へ〜
妹に無事報告メールを送ったあと、隣の丘にあるモンテの砦へ。本当はそんなに興味なかったのだが、松田先生が『天正遣欧使節』で「使節が行っただろう」という内容のことを書いていたので、「これは行かねば…!!」という考えにコロッと変わる。道が整備されているので、案内の表示どおりに進んでいけば着きますぞ。よし、行ってみよう。 〜運動するマカオ人〜
ファサードすぐ横の道を横切り、丘のふもとの道を進みます。木がたくさんあって、気持ちがいいなあ…と思っていると、前方に、運動しているおばちゃん集団発見。道の脇に設置してある、遊具みたいな器具に乗って、せっせと運動している。これって、子どものためのものじゃないんだ…色は黄色と赤でカラフルなのに。ちらちら見ながら、通り過ぎる。ここは地元民の朝活の場なんだろうな。さっきから走って行ったり来たりしている人も見かける。朝から元気な人はうらやましいなあ…私なんか早起き大っ嫌いだもの。毎日仕方なく起きて、体調もよくないので朝活なんてもってのほか。積極的に起きられるようになりたいものです。 〜ひたすら登り続ける〜
朝活のマカオ人を眺めながら、やっと砦へ。結構狭い階段もあって、「これ昔からあったかな??」みたいなワクワク感。
砦の入り口には聖母子像があり、西洋的な感じでした。
さらに階段を進み、いよいよ砦の頂上へ。おお〜…さすが、眺めいいなあ。今は背の高いマンションとかホテル(例:グランドリスボア)が建っているのであまりよく見えないけど、昔は海がよく見えたんだろうなあ。埋め立てもしてなかったし。
〜ダンサブルなモンテの砦〜
頂上には、マカオ博物館もありました。まだ開いてないのでひっそりとしてます。が!ここも朝活の場になっていて、大音量で音楽をかけて踊っているおばちゃんのグループや、大砲のレプリカに足をかけて体操しているおじさんたちがいました。でもまあ、「邪魔だな」という多さではないので、マカオ人の生活観察をするつもりで見てました。近くには、世界遺産だからか、見張りらしきおじさんもいました。がっしりした、アメリカの警察官みたいなタイプ。暇そうにしてて、朝活の人々を眺めておられましたよ。平和な朝でした。 〜これは誰なんだろう〜
さて、砦のふもとに戻ってきました。ここには砦に行くときから気になっていた像がある。これ、誰だろう…ガイドブックにも載ってないし、結局わからないまま。(後日調べてみたら、こちらに載っていました→「天上の青」様 マカオ〜東西の遠い絆 2 マテオ・リッチだったようです)
遺跡の解説板には、ポルトガル語・中国語・英語が併記されていた。やっぱり漢字に目が行ってしまうので中国語から。「なになに、『通往閲讀室和其他工作間』…???」何かの部屋?わからないので英語へ。『Access to the study and service support areas of the College』………え???カレッジ!?まさか!最後にポルトガル語へ。ポル語はやってないのでよくわからないのだが、少しかじったスペイン語力でがんばってみる。すると、最後に『Colegio』と書いてあった。………三か国語を3回くらい読み返したが、これって、コレジオだよね…?という結論に至った。そういえば、『地球の歩き方』の隅っこに、そんなようなことが書いてあったような…?しかしこんなに大きいとは思わず、「壁の一部が見つかった」程度にしか読み取っていなかった。いや〜〜、来てみないとわからないことって多いですね(これも上記の「天上の青」様に載っていました。ただの予習不足)。
使節たちが暮らしたと思われる「マカオのコレジオ」跡を見つけたので、俄然はりきり出した私。遺跡のフェンスの所で、運動後のおばちゃんたちがおしゃべりしているが、気にせずにぐるぐるグルグルぐるぐる……遺跡のまわりをウロウロし、ひとつも見逃すまい!と目を皿のようにして解説板をたどっていった。
推測された見取り図によると、どうやら、コレジオは博物館前の広場まであったらしい。よし、あっちにも行ってみよう。
博物館前の広場には小さなお土産屋があり、おじさんとおばさんたちが開店の準備をしていた。店と言っても、簡易的な小さい屋根が6つ並んでおり、そこに一人ずつ入って商品を並べているような感じだ。その一番はじっこに、コレジオの壁が一部残っているみたい…見たい!!私は店の前を通り過ぎ、奥へと進んでいった。すると、店の準備をしていたオッサンがいきなり大声で何かを言ったのだ。「ん?」と思い、そちらを見ると、明らかに私の方を見ている。というか、私しかいないのだが。「そっちには何もないよ」的なことを言われたのだと思い、とりあえずうなずいておいたが、よくわからず終わった。何だったんだ。その後は何も言われなかったのでそのまま退散。
〜人が増えてきました〜 8時を過ぎ、聖ポール天主堂にも人が増えてきました。さて、コレジオ探検も一段落したのでそろそろホテルに戻るかー。見落としたところがあるかもしれないから、もう一度ガイドブックを読み返してみよう。にぎやかになってきた聖ポール天主堂を後にする。また来まーす。 再びカルサーダスを見ながら、ホテルへ向かう。途中、少し迷ってジョルジェ・アルバレス記念像に立ち寄ってみる。広場になっていて、ここにもモザイクが敷き詰められていました。
〜み、水…!!〜 カルサーダスに夢中になっていたら、ホテルを通り過ぎてしまった。早く飲み物が欲しいのに。この日のマカオは湿度が高く、長袖に春コートをはおって歩いていた私はうっすら汗かき。最小限の荷物で来たため水も持っておらず、喉がカラカラ。そのままホテルのレストランへ行き、係のお姉さんに朝食券を渡す。朝食はバイキング形式だった。喉が渇いていたので、生ものは食べない方がいいということも忘れ、果物を多めにとる。朝食の前に手を洗おうと思い、トイレに行こうとウロウロしていたら、お姉さんが察して「こっちですよ」と案内してくれた。
〜なんか眠くなってきてしまった〜 バイキングはパンとかサラダとかヨーグルトとか普通な感じのメニューで、特に気を遣わずいただけるのが楽でした。もちろん中華っぽいものもそろっています。角煮やお粥もありました。 朝食を終え、部屋に戻って一休み。さて、次はどこへ行くか…個人旅行の大変なところは、全て自分で決めないといけないところ。それがいいところでもあるのだが。でも事前準備を怠ると「ここ何だろう」が多発し、せっかく来たのに見逃してしまうことになる。『地球の歩き方』を見ていると、さっきのコレジオ跡は「聖ポール學院城壁発掘跡」と書いてあった。あ、だから壁かと思ってたんだ!しかしなぜ「城」…そしてなぜあえて「學」の字…現地ではこの字を使うとか? +2日目(その2)+ 恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> マカオ旅日記 >> 2日目(その1) |