恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> イタリア旅日記 >> 4日目 +4日目+(フィレンツェ〜ピサ〜フィレンツェ) 〜雪かきの夢〜 ラッセル車の夢をみていました。目が覚めると、外から何やらモーター音が…これのせいか。ホテルの前の通りを行ったり来たりしているようで、音が遠ざかったり近づいてきたりしている。何の音なんだ…窓が開かないのでよくわからないが、しばらくすると音は消えてしまった。※後日、ローマで同じ音がする車を発見。道を掃除しながら進む清掃車と思われます。 〜遅い朝ご飯〜 朝食の時間がわからなかったので、7時頃廊下に出てみる。…まだ真っ暗。食堂の部屋も扉が閉じていて、「8時から」と書いてあった。8時!まあ、日の出が8時前だしね。隣の部屋からはアジア系のカップルが荷物を持って出てきて、すでにチェックアウトしようとしていた。 8時過ぎたので、再び食堂へ。食堂と言っても小さな部屋で、昨日のおじいちゃんが飲み物を準備してくれる。他の家族連れもいて、過ごしやすい雰囲気だった。 朝食のあとは、再びサンタ・マリア・デル・フィオーレに行きます。本日は、内部の見学と、時間が合えば鐘楼か聖堂の屋根に登る予定。9時過ぎに、花の聖母教会に到着。
まだ聖堂は開いていなかったので、まずは鐘楼へ。行列は全くない。じゃあ、聖堂の屋根に登る方も空いてるんじゃないか?と考え、入り口に行ってみると、すでにすごい行列。あれー?? 使節のフィレンツェの記録では「円屋根に登った」とあるので、登ったとしたらたぶん聖堂の屋根の方なんだろうなあ。でもそんな危ないことするかなあという疑いもあったので、そんなに屋根にこだわりがなかった私。あっさり鐘楼に登ることに。 〜ここまで来たからには〜 入場券を買い、鐘楼登りスタート!おおお…いきなり階段だ…
〜無事帰還〜
降りてきて、売店でしおりを購入。このときは鐘楼に登る列も長くなっていました。朝早く来てよかった〜。 サンタ・マリア・デル・フィオーレの聖堂が開いたので、次はそこに行ってみましょう。
〜切符のことが気になって〜 さて、次はサン・ロレンツォ教会に行ってみます。ここはお金払うんだよね…チケット売り場に行ってみると、さっきの鐘楼ほどではないものの、列ができていました。今日はこのあとピサに行くので、少し早めに駅に行って、帰りの電車の切符を買おうとしていた我々(ちなみに行きの切符は昨日購入済み)。帰りの切符はたぶんピサの駅でも買えるのだが、小心者なので不安なのだ。というわけで、今回はサン・ロレンツォ教会は残念ながら見送り。
〜Card only〜 フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅にて、切符を買う列に並ぶ。昨日より混んでる…今日は並んでいるので前の客をじっくり観察してみる。ここの券売機、現金・クレジットカード用と、クレカ専用機械があるみたい。なかなか進まず、我々の後ろに並んでいたおじいちゃん(地元民?)が前に出てきて、列の整理をしだした。そのおじいちゃんが、「(並んでいる方と反対側の)こっちの機械空いたよ」と手招きしているので、やった!と思ったら、クレカ専用で次の人へ順番を譲る。むむう。妹はずっとだんまりだったが、ここへ来て列の進まなさにあまりにイライラしたのか、「Card only, card only」と次の人に注意を促していた。アジア系の学生らしき団体が4・5人券売機のまわりに集まって、あーでもない、こーでもないとやっているところもあり、我々のイライラはさらに高まるのであった。わからないなら有人のカウンターで買えばいいと思うのだけど。 〜イタリアの鉄道改革〜 やっと現金で買える券売機が空き、無事切符を購入。妹は頭に来ていたらしく、「もう一回人生があったら、イタリアの鉄道会社に就職して券売機改革をする」と、どうでもいい決意をしていた。 〜ピサに向かいます〜 その後、ちょうど来ていたピサに向かう電車に乗る。乗り方はネットで何回か調べたし、他の客の様子を見ていたので迷う事はありませんでした。切符を打刻機に入れて、「ジジッ」と打刻する音がしてから引き抜く。そのまま停まっている電車に乗車です。この電車は各駅停車のようだが、どこに座っていいのかよくわからない…ネットでは1等車とか2等車の区別はない、と書かれてたけど。まあいいか、適当に空いているボックス席に着席。何か言われたらどけばいいよね、くらいの気持ちです。
〜目が離せない〜 11時38分、リヴォルノ行きの電車でフィレンツェを出発。ピサまでは1時間20分くらい。停車駅のアナウンスが流れるけど全く聞き取れないので、鉄道会社のサイトで駅と到着時間を見てチェック。いつの間にか違う方へ向かっていないかどうかが不安でしょうがないのだ。車内では日本語が聞こえていたので、いざとなったらあの人たちに頼ればいいや。他力本願。 〜フィレンツェに働きに行きたい〜 のんびりしたイタリアの景色を眺めながら、「このあたりの人たちは何の仕事をしているのかなあ…」などと考えていた。日本では都市に出て働くのが一般的だけど。同じだとすると、この電車もラッシュとかあるんだろうか。このあたりに住んでいる人はフィレンツェの中心部とかに働きに行くのかなあ。私は満員電車がかなりストレスなので、通勤時はいつもイライラ。でもイタリア人は気にしなさそうだなあ…フィレンツェに働きに行けるのもうらやましい。
旅の目的を忘れかけていますが、使節もこんな景色を見ながらフィレンツェに向かってたんだよね…確か冬ではなかったはずだから、もっと花とか咲いてたかな。※今確認したら、使節がフィレンツェに行ったのは3月のことでした。春に向かういい季節ですなあ。
〜楽しかったのですぐ着いてしまった〜 そんなこんなであっという間にピサに到着。駅からはバスが出ているらしかったが、バスを使いこなせないのと、途中に寄りたいところがあるので徒歩で向かうことに。ネットやガイドブックによると、歩きだと斜塔まで30分くらいだそう。私も妹も1時間歩いて小学校に通っていたので、30分だとまだ近いと感じてしまう。天気も悪くないのでトコトコ歩いて出発。
〜アルノ川にぶつかりました〜
橋を渡り、川沿いを少し歩いて細い通りに入る。人気がないので狙ったのとは違う道に入ったような気がしなくもないけど、このまま進んでみましょう。これから向かうのはドゥオーモと斜塔ですが、その前に聖ステファノ教会に立ち寄ります。確か使節が聖ステファノ騎士団の儀式に参加したんだよね。※今確認したら、灰の水曜日の儀式だったようです。 〜カヴァリエーリ広場というらしい〜 細い道を抜けると、広場に出てきた。聖ステファノ教会は広場のはじっこにありました。なんか、広場を取り囲んでる建物がみんな立派なので教会が埋もれてる感じ。それもそのはず、ガイドブックによると、ピサが共和国だった時代はここが政治の中心地だったとか。
〜なんと!!〜 …閉まってる!!ステファノ教会のドアが開きません。扉に何か紙が貼ってあるけど、閉まってる理由が書いてあるのかどうかはよくわからず。とりあえず入れないことだけがわかった。ネットとかガイドブックには休みって書いてなかったから、今日は開いてると思ってたんだけどなあ…年末だからかしら。まあ、入れないものは仕方ないので、外観と広場を眺めてドゥオーモへ。
〜ついに斜塔へ〜 斜塔前にはたくさん人が集っていました。みんな記念写真を撮っています。妹はまた頼まれて写真を撮ってあげてた。よく頼まれるなあ…人が良さそうに見えるのかしら。
塔に登る前にトイレに行っておこうということで、探してみる。ドゥオーモの向かい側の建物にありました。入ると50セント払えとのこと。観光地にしては安いような。しかもわりときれい!!ここ、トイレではおすすめです。トイレの設置台数も多いので、あまり並ばない気がする。
〜強制的に荷物預かりもいいもんだ〜 トイレから出て、次は荷物預かり所を探す。荷物を持ったままだと塔には登れないらしい。ウロウロした結果、手ぶらの人がぞろぞろ出てくるところへ行ってみる。建物はトイレと同じ並び。入ってみるとカウンターの奥にロッカーがあり、みんなチケットらしきものを見せて誘導され、ロッカーから出てくる。我々は予約票しか持っていなかったが、それを見せるとOKだったらしく、ロッカーへ案内された。貴重品だけコートのポケットに突っ込み、外へ。うお〜、荷物がなくなって何とも身軽に!!!美術館とか見て回るときも、荷物は預けた方がいいですね。これからはケチらずにどんどん預けていくことにします。
斜塔の列にボチボチ並び始める。前にスペイン人(と勝手に決めた)女子二人組が並んでいたが、大きいリュックを背負っている。いいのかなあと思いつつ、なんて教えてあげたらいいのかもわからないので、そのまま順番を待つ。
予約時間を過ぎても列が続いているので、すぐには入れなかった。何十人かまとめて入るようなので、前のグループが出ないと入れてもらえないみたい。まあ、こんなもんだよね。スペイン女子はやはり入場の直前で注意され、一人が急いで預けに行っていた。片言でも教えてあげればよかったかなあ。でも我々と同じグループで入っていたので、結果的には一緒かな。 〜イタリアーノになりたい〜 斜塔に入ると、一階の部分が丸いホールみたいになっていて、壁に沿って座れるようになっていた。ガイドのおばさんが最初に説明してくれる。おばさんは観光客たちを見回し、「イタリアーノ?」と手を挙げさせた。半分くらいの人が手を挙げている。おお、さすが地元。おばさんは初めにイタリア語で説明し、イタリア人たちを先に登らせた。その後英語の解説である。まあ、例のごとく我々はほぼわからないので、適当に聞き流していた。やっぱり英語は身につけておいた方がいいですね〜。
〜塔登りスタート〜 早口の英語解説が終わり、いよいよ塔に登ります。壁に沿って階段をぐるぐる。途中、壁のくぼみがあるので休んだり写真を撮ったりしながら登る。
〜へっぴり腰で通路一周〜 階段を登りきると、鐘がずらっと吊るされている場所に出ました。せっかくなので外側の通路も一周してみる…が、怖くてノロノロペースでしか進めず。上にいても傾きがわかるので、下りのところは特に怖い。あとで妹が「へっぴり腰だった」と言っていた。なんとなくそんな気はしてたけど。
〜ヤメロ〜 下りはまた階段をぐるぐる。登りよりも早いペースで降りていくので、塔の傾きがよくわかる。傾いてるので勢いよく下ってたかと思いきや、すぐ登るような感覚になるので面白い。ガタイのいいお兄さんのあとに続いて下っていたので、「(階段を踏み外したりして)何かあったら、あの人なら助けてくれるだろう」と話していたら、「何かある前提で話すのヤメロ」と妹に注意された。でも何事もなく無事に地上まで降りて来られました。 〜おまけみたいになってますが、ドゥオーモも大事です〜 さて、斜塔に登る本日のメインイベントが終了したので、ゆっくりドゥオーモ見学へ。ちなみにここには洗礼堂もありますが、別料金だったので今回は入りませんでした。
入り口で予約票のバーコードを読み取ってもらい、中に入ります。あとは帰るだけなので、ドゥオーモでのんびりしました。ここは椅子に座れるのでゆっくりできます。フィレンツェの花の聖母教会は流れ作業の見学だったので、やっぱりゆっくり見られた方がいいなあと実感。
〜お店探しで道に迷う〜 帰りは昼ご飯を兼ねた夕飯がいただける場所がないかと、お店を探しながらピサの駅へ向かいます。
来るときに見かけた、軽食屋さんみたいなところがいいよね、と話していたのだが、場所をきちんと意識していなかった…。その店は店員さんの雰囲気が良かったので、候補の1つにしていたのだ。大きい通り沿いにあったはずなんだよなあ、と思っていたら、迷いました。
川沿いに出てきて、軌道修正。行きに渡ってきた橋を見つけ、やっと今いる場所がわかった。いや〜、油断してはいけないな。 〜狙ってたお店発見〜 軽食屋さんも見つかり、無事夕飯にありつけました。パスタとリゾットを注文。フォークが出てきたので、リゾットが食べづらいな…ということで、店員さんにスプーンをもらえるようお願いする(ちなみに「スプーン」で通じました)。味は日本でもおなじみのトマトソースにしたので、全く違和感ない。イタリア料理って日本に浸透してるんだなあ。 このお店、ヨーロッパではよくあると思われる外の席(テラス席っていうのかな?)もあったが、冬なので寒すぎて中の席でいただきました。でも果敢にテラス席で過ごしてる人もいました。ヨーロッパの人は慣れてるのかなあ。テラス席って漠然と「憧れ」みたいなのがあるんだよね…おしゃれな人が座るようなイメージ。そして日本じゃだめなんだよね。あったかい季節にまた来られたら、やってみたい。
〜買い出し〜 イタリアのお菓子食べよう、という思いつきで、駅前の通りにある小さい店に入り、お菓子を買う。店員さんはアラブ系な感じ。日本語を少し知っている愛想のいいおじさんだった。ナッツ入りのチョコと味の予想がつかないスナック菓子を買い、駅へ。 駅でもトイレに入ってみました。1ユーロ。このときは誰もいなかったのですぐ入れました。駅のトイレにしてはきれい。斜塔のところの方が安いので、金額にこだわりのある人は斜塔で済ませた方がいいかもです。
〜ポテトの偵察に行く〜 フィレンツェに到着、そのまま駅のマックへ。実は日本では大きいサイズのポテトが販売休止になっていたので、イタリアはどうなっているのか見に行ってみたのだ。結果、普通に売ってた。これも経験だ、と妹に注文させ、遠くから見守る私。無事買ってきました。 ホテルに戻ってポテトを食べる。さっき夕飯を食べたが、足りない感じだったのだ。お菓子も開けてみる。「なんか味しない…」と妹がぼやいていた。オリーブオイルなイメージのポテトチップスだったのだが、珍しく薄味。 こうしてジャンクなフィレンツェの夜が更けていくのでした。明日はローマへ移動です。 +5日目(その1)+(フィレンツェ〜ローマ) 恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> イタリア旅日記 >> 4日目 |