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+3日目(その2)(フィレンツェ)


〜憧れのヴェッキオ橋周辺〜
 ウッフィツィ美術館の間にある道を通り、川岸に出る。ここ、NHKの「世界ふれあい街歩き」に出てたところだ!ついにここに来たか…!しばらく川を眺めて、フィレンツェの空気を味わう。

ここをくぐってアルノ川沿いに出ますぞ
来ました、アルノ川です!!心地よい開放感
建物から飛び出ているのがヴァザーリの回廊
憧れのヴェッキオ橋。一番上の階はヴァザーリの回廊
ヴェッキオ橋に向かって歩いて行きましょう。左手上方にあるのがヴァザーリの回廊です。回廊の下がアーケードみたいになってますね

 左に曲がり、ヴェッキオ橋を渡ります。しばらくまっすぐ行くと、左手に突然でかい建物が現れました。

ヴェッキオ橋からの眺め。しつこいようですが、左側にヴァザーリの回廊が見えます
もう少しでヴェッキオ橋を渡り終えます
ヴェッキオ橋を渡り終え、そのまままっすぐ進んできました。このあたりは狭い通り
どーん!
いきなり視界が開け、目の前に現れるピッティ宮
ピッティ宮からの眺め。少し坂になっています。
今回は時間がないため、ピッティ宮は外からの見学のみ

〜パニーニに挑戦〜
 さて、回廊見学ツアーまで少し時間があるので、道をブラブラしていると、バルでパニーニを売っているのが目に入った。そういえばお昼食べてないな…お腹がそんなに空かないし、冬はすぐ日が暮れてしまうので、お昼を食べているのがなんだかもったいないのだ。でもせっかく来たから、ということでパニーニを買ってみることに。
 陽気なおじちゃんの店で、トマトとチーズの入ったパニーニを1つ買ってみた。これを半分にするつもり。おじちゃんは察してくれたのか、ナイフを持って「半分に切る?」という動作をしてきたので、お願いする。よく気がつくおじちゃんだ。
 道沿いにベンチのようなところがあったので、そこに座っていただきます。パンが結構堅いので切ってもらって正解だった。

ベンチからの眺め。さっきから何度も登場してますが、ここからもヴァザーリの回廊が横切っているのが見えます

 堅いパンをもぐもぐして食べ終わり、時計を見ると…あれ?集合時間まで10分ないんですけど!おかしいな、あと20分くらいあったはずなのに。今ピッティ宮の近くで、橋を渡ってオルサンミケーレ教会まで戻らなくては。これ、間に合うかしら…とにかく走るぞ!!!
 人ごみを縫ってフィレンツェの街を疾走する日本人2人。妹の方が速いので、私は後ろから指示出し。橋を渡ったまではよかったが、その先の細かい道がわからない。多分右なんだよな…あたりを見回していると、ふと、目の前の建物に「オルサンミケーレ→」のような古い文字が見えた(気がした)。「右だ、右だ!」とにかく走ってみる。

〜ソーリーソーリー〜
 運良く、オルサンミケーレの脇の道を走ってきたようだった。道の脇に、人が集っているのが見える。あれかも!「ソーリー」などと適当に謝りながら、予約票を見せてみると、集っていたのはやっぱりツアーの人々だった。よかった、間に合ったみたい。時計を見ると、集合時間2分過ぎ。危なかった。
 ガイドさんの解説を聴くためのレシーバーと美術館のチケットを受け取り、ヴェッキオ広場を通ってウッフィツィ美術館へ。ガイドさんが何やら話しているが、英語なのでさっぱりわからない。イタリアの歴史について話しているようだけども。が、あからさまにイヤホンを外すのは申し訳ないので、聞きながら「わかったふり」をして進みます。この英語解説、先は長いですぞ。

〜荷物チェックがありました〜
 美術館の列にしばらく並び、荷物チェックを受ける。結構厳しい。コートまで脱がないといけない。レシーバーの紐がパーカーのフードに引っかかって取れず、あたふたしていると、前に並んでいた同じツアーのおばさまが取ってくれた。このおばさま、さっきから優しいんだよな…レシーバーのスイッチの入れ方を教えてくれたり。どこの国の人かわからないけど、上品な感じの方でした。一人で参加されてるようだったので、本当に好きなんだろうな。
 ツアーでは、ウッフィツィ美術館内の主な作品の説明もしてくれます。私は回廊に入るのが目的なので、絵は適当に鑑賞。ガイドのおじさんの説明も聞き取れるところだけ理解(と言っても「美しい」とか、「青い」とかしか聞き取れない。絵の内容については予備知識で理解しているので、ゼロから聞き取って理解しているわけではない)。妹もあまり意味がわかってないうえ、美術にも宗教にも関心がないので、早速飽きたような感じでブラブラし始めた。私も「はぐれなければいいか」と思い、同じ部屋の中をウロウロし、気になった作品をカメラに撮ったりしていた。そう、驚いたことに、フラッシュさえなければ写真撮影可能なのだ。海外の博物館や美術館は寛容だなあ。
 ただ、フラッシュにはめちゃくちゃ厳しい。ガイドさんも、自分のツアー客じゃない人にまで「No flash!!」と注意していた。

メインの展示室だけでなく、廊下の装飾も豪華。小さい肖像画がずらっと並んでいるのが印象的です
第1廊下の窓から。説明を聞き(流し)つつ、よそ見をしております。向い側は第3廊下
お、天井にメディチマークがありました
展示室に入りました。有名なボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」です
はい、もうよそ見をしております。同じ部屋にある絵です。洗礼者ヨハネの顔色が悪くて気になってしまった(そこを気にするか)
これも有名な「春」ですね。写真で見たとおりきれいな絵でした。あまり興味がないので適当な感想です
お、受胎告知!!このガブリエルの降り立った感じ、かっこいいなあ
廊下に戻りました。なぜかドアからのぞくことしかできなかったトゥリブーナ(TRIBUNA)入口
トゥリブーナの中はこんな感じ
第2廊下からヴェッキオ宮方面を臨む
上の写真と逆方面。アルノ川が見えます
窓の上には、やっぱり肖像画。やたら肖像画が気になるのは、使節の記録に「肖像画がある」って書いてあったことだけ覚えていたからかも
ヴェッキオ橋方面。ヴァザーリの回廊が下の方にあります

第3廊下に入りました
どこかの展示室に入る。真ん中にドーンと置かれていた彫刻

〜いきなり!〜
 説明が一通り終わり、ガイドさんはある通路の扉の前でツアー客を集めた。なんかまた新しい部屋かな?と思って扉から入ると、そこには静かな通路が…そう、ヴァザーリの回廊がいきなり始まったのだ。いきなりすぎて、最初よくわからなかった。ガイドさんが何か説明してたのかもしれないけど、何しろ聞き取れてないので。我々が入ると扉が閉められ、貸し切りのような状態に。静かだ…

ヴァザーリの回廊に入りました。
階段を下っていきます
ここにも天井画が描かれています
うまいことビリだったので振り返って
みました。入ってきた扉が見えます
さらに下っていきます
お、ここは…?アルノ川沿いの、
回廊が飛び出てるところかな?
(たぶん)左の写真の向い側。
右にアルノ側が見えます
またうまいことビリにいたので、
振り返ってみました

 回廊の中にも、絵画が飾られていました。有名な絵ではないみたいなので私なんかは全くわからないが、古いものからだんだん新しい年代になっていくように飾られています。マフィアの襲撃を受けてボロボロになった絵もありました。

回廊の中の様子。また歩きながら撮っているので斜めに…

 最初は「これも使節の時代にはあったのか…」と絵画も見ていたのだが、新しくなると全く興味が失せ、窓があるたびに「今どの辺りかな…」とよそ見して歩く始末。他の観光客も窓の外ばかり見ていたので、目的は私と同じだったのかも。「ヴァザーリの回廊ツアー」だし。でも外を見ても、夜だったので景色がよくわからず。明るいうちのツアーに参加されることをおすすめします。

「コジモの目」より。今どこらへんだろ…
よく見たら、エルミタージュというホテルが写ってました。ヴェッキオ橋の少し手前です
「コジモの目」の合間に、絵が飾ってあります。ここも肖像画が多い感じ。手前の人がきれいすぎて思わず撮ってしまった
ヴェッキオ橋の上あたりに入ってきました
回廊の中は相変わらずこんな感じ
ヴェッキオ橋の中間地点までやってきました。メディチ家の人もこうやって外を眺めていたのかな
こんなのも展示(?)されていました これは…!額縁の上の飾りみたいな
ところに、名前が書いてあります。
使節の記録にも同じような肖像画の
説明があったような…
お、なんだかクネクネ曲がっております
細い廊下が続く
ヴェッキオ橋の終わりのところのようです
お、また曲がっております
皆さんに追い付いた…西洋イケメンに冷ややかな目でチラ見されております
むむ??さらに曲がる?
小さい肖像画が集められております
なんか気に入った風景画
お、さっき座ってパニーニを食べていたベンチが見えます。ということは、サンタ・フェリチタ教会のあたりにいるということか
こちらは男性の肖像画ばかりが集まっております
なんか美人だったので撮ってしまった これも美人。素敵なポーズ
久しぶりに回廊内の様子 久しぶりに振り返ってみる

 最後の方の展示は、「現代アート」という感じ。年代もかなり新しい。もちろん、私は何もわからない。他の人々も同じらしく、みんな見てはいるものの、流し見、という感じ。

展示の仕方も上から吊っていて、「現代」という感じ。内装もきれいだし…さっきからきれいすぎると思ってたけど、これ改装してそうだな
遠くから見たら、人が立ってるのかと思った…突き当たりは鏡で、その鏡に人がたの絵(写真?)が貼ってありました。右側が出口への廊下につながっています
出口が見える…もう終わりか〜

〜回廊ツアー、終了〜
 なんか名残惜しい…もう1回来た道を戻って往復したい。そんなことはできないので、仕方なくレシーバーをガイドさんに返す。ガイドさん、「サヨナラ〜」と言ってくれました。我々も「うぉっ、(日本語だ!!)さようなら!!」と返し、夜のフィレンツェの街へ。

出口の脇にはグロッタがありました。
が、なんだか恐くてこれ以上近付けず
ここをまっすぐ行くと出口か…出たくないな…
出た!ガイドブックで見ていたバッカスの噴水。でっぷり
しぶしぶ門をくぐる
さっきも来たピッティ宮の前の広場
帰りは未練がましく回廊を見て歩く。
あの壁の向こうは回廊か…
ここからも回廊が見えるな…
さっきまであのコジモの目のところにいたんだよな…
あんなにたくさん窓があったかな?
回廊のことばかり考えても仕方ないので、ちゃんと前を見て歩こう

 すっかり暗い冬のフィレンツェ。でも街中はまだまだ人でごった返しています。途中、広場にメリーゴーランドが設置されているところへ出てきた。なんだか幻想的な感じ。

あとで調べたら、共和国広場だったみたい
なんでもない冬の夜でも、イタリアはにぎやかに過ごすんですなあ
ハイテンションな風船たち

 しばらく広場の様子を眺めていたが、寒いので足早にホテルへ。最後にドゥオモの近くに出てきたので、遠くからライトアップされた鐘楼を見て帰ります。

本日はこれにておしまい。また明日来ますぞ〜


+4日目+(フィレンツェ〜ピサ〜フィレンツェ)

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