恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> イタリア旅日記 >> 3日目(その1) +3日目(その1)+(ヴェネツィア〜フィレンツェ)
〜チョコラータに挑戦〜 おはようございます。朝から雨のヴェネツィア…晴れてるヴェネツィアも見てみたかったけど、本日は南下しなければなりません。ちょっぴり寂しい気持ちで朝食へ。また従業員のお姉さんが飲み物の注文を取りにきた。今日はお金かかってもいいので、気になっていた「チョコラータ」とやらを注文してみる。昨日、ドゥカーレ宮殿のカフェでどうやらココアだということを学んだが、ここではどういうのが出てくるのだろうか。 〜かなり甘くて大量〜 取ってきたパンなどをモグモグしていると、ティーポットとカップが2つ運ばれてきた。え、ポットつき!?早速注いでみると、きちんとココアだった。しかもおいしい…(イメージとしてはお湯じゃなくて牛乳を入れた濃い粉ココア)。妹が甘すぎると言って1杯で引き下がったため、大量に余る。これ捨てちゃうのもったいないな〜。…というわけで、私が3杯くらい飲んでポットを空にしました。お腹いっぱい。 〜何かの料金〜 チェックアウトをすると、何やらお金の請求があった。ココア代かと思い、素直に支払い。あとで見たら、ココアにしてはかなり高かった(18ユーロ)ので、ベッドメイキング代が別料金だったのか!?などと話していたが、たぶん滞在税(気づいたのは旅の後半)。 雨がポツポツ降る中、サンタ・ルチア駅へ。電光掲示板でホームを確認。8時55分発、ローマ・オスティエンセ行きのイタロに乗ります。実は終点がわかってなかったので、発車時間のみで判断。 〜売店のおじさんとちょっぴり交流〜 ここで、水を調達です。売店があったので入ってみると、何やらデザイン違いで2種類置いてある。レジのおじさんに「No gas?」と適当に訊いてみると、「入ってない」というような感じで返答があったので、1.5リットルを2本購入。おじさん、イタリア語で値段を言っていたが、何となく聞き取れて自然に支払いできた(もちろん、レジの表示も確認しましたけどね)。これ、1ヶ月くらい滞在したらだいぶ自然に暮らせるようになるのではないかな。言語なんて慣れなんだよなあ…と思いつつ、未だに英語苦手意識がぬぐえず。 〜アバウトな切符のシステム〜 水のペットボトルをスーツケースに詰め込み、ホームへ。すでにイタロが到着していました。赤くてかっこいい!!今回は慣れていないということで心配だったので、インターネットで1等車のチケットを予約、確認書を印刷してきております。それを誰かに見せるわけでもなく、そのまま乗車。ネットで調べたら、勝手に乗って、あとで検札が来たら見せる、というシステムみたい。見送りの人は入場券買わなくていいから、これはこれでいいシステムかも。 〜また細かいことを心配〜 さて、一番気になっていたスーツケース置き場ですが、1等車のせいか、車両の一番はじっこに十分なスペースが取られていました。我々ははじめ縦置きにしていたが、転がると危ないということで乗務員に横にするよう指示された。盗難防止に買った鍵付きのワイヤーで2つのスーツケースをつないでいたのだが、横に置くとつなげない。このワイヤー意味なくなった…と少しガックリ。でも幸いなことに、荷物置き場に一番近い席で、すぐ見に行ける環境だった。
〜名残惜しいヴェネツィア〜 時間になり、イタロいきなり発車。実際には発車ベルのようなものが鳴っていたようだが、音量が小さい上にアナウンスがないので聞き逃す。サンタ・ルチア駅を出て、海を渡っていきます。さらば、ヴェネツィア…次のメストレ駅もヴェネツィアだけど、やっぱりゴンドラがあって車がないのがヴェネツィアの大きな特徴の一つだと思います。
イタリア本土に入ると、なんか白い…雪が積もってる!!!ヴェネツィア本島の方は海だから、まだ雪が少ない方だったのかな。
〜お坊ちゃんたち〜 メストレ駅に着くと、日本人っぽい男性3人が我々の前の席に乗ってきた。なんか若そう、大学生か…?あの若さで1等車…「絶対お金持ちのお坊ちゃんだよ」と、妹とヒソヒソ話。彼らはローマの地図を開き、何やら相談していた。 イタロはメストレのあと、パドヴァに到着。おおお…ヴァリニャーノ先生の故郷ではないか。ここも来たいんだよね…気持ちだけ降りそうになったが、今回は大きい街しか予定に組み込めず、泣く泣く通過。 〜快適すぎるイタロ〜 駅に何回か止まったので、なんとなくイタロのシステムがわかってきた。到着前はアナウンスがある。新幹線と同じで、デッキに出るドアの上に電光掲示板があり、そこに停車する駅名が流れている。たまに時速が表示されるのが面白くて見ていると、パドヴァ→ボローニャ間では「170km/h」と表示されていた。
10時過ぎ、クラッカーのようなお菓子と飲み物が配られる。何だこれ、至れり尽くせりか。座席も広いし、テーブルも広いし、かなり快適である。飛行機(エコノミー)より快適。5時間くらい乗っていたい。
〜久しぶりの信号〜 「5時間乗っていたい」という願いもむなしく、2時間くらいでフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ(Firenze S.M.N.)駅に到着。この駅は結構大きく、マックとつながった売店もあります。マックがあれば生きて行けるぞ。 まずは荷物を置かせてもらうため、ホテルに向かいます。道路で信号待ち。ヴェネツィアではなかったことだ。妹が後日、「フィレンツェに来て信号があることが新鮮だった」と言っていたが、本当にそうなのだ。特にヴェネツィア本島の方にずっといると、「車がない=信号がない」という環境に浸ることになる。歩行者にとっては歩きやすい街だった(道には迷うけども)。 〜0階の戸惑い〜 Googleストリートビューで予習していたので、迷わずホテルに着きました。今回も駅近のところ。実際に行ってみると、同じ建物でフロアごとに違うホテルになっているようだった。そして階数で日本と違うのは、地上階が「0階」なこと。知ってたはずだが、実際に見るとなんか戸惑うな〜〜…我々が泊まるホテルは「1階」なので、たぶん日本で言うところの2階なはず。 玄関の小さなエレベーター前で話していると、この建物の関係者のようなおじさんがちょうど通りかかり、エレベーターのボタンを押してくれた。どうやらエレベーターの使い方がわからないと思われたらしい。せっかくボタンを押してくれたので、エレベーターに乗ってみる。 〜ホテルに着いたものの〜 「1階」で降りると、本日泊まるホテルの名前がついたドアがあった。よかった、合ってた。とりあえず入ってみることに。荷物預かってもらえるか訊いてみないと。 入って行くと、おばさんがテキパキと掃除をしていた。我々のことは無視である。フロントのカウンターには誰もいない。どうしたらいいのかしら。午前中に来ている我々も悪いのだが、誰か話す人はいないものか。キョロキョロしていると、でっぷり太ったおじちゃんがやってきて、カウンターの中に入った。対応してくれそうなので予約票を出してみる。すると、パスポートも出すようにとのこと(ちなみにおじちゃん、英語はさっぱりの模様。こちらもそんなに得意ではないし、話すこともないので特に不便は感じないが)。おじちゃん、パスポートをコピーして返却。どうやら受付完了らしい。 〜救世主あらわる〜 ここで、イタロの中で予習していた「荷物を預かってもらえますか」をイタリア語で言ってみようとした私。しかし、おじちゃんは人の話を聞いていない。何やらイタリア語で話しているのだが、こちらはさっぱり。一段落してから最後に言ってみるか…と諦めかけたとき、息子らしい青年が現れた。我々の荷物を見て、廊下の隅なら置いてあげるよ、とカウンター脇を示してくれた。他の客のスーツケースも置いてあったので、みんなここに置いていくのだろう。カーテンで隠れるようになっている。防犯上、ちょっと不安は残るが、まあ大丈夫だろう。 〜ルイ・ヴィトンとか〜 青年は英語が少し話せる。少なくとも我々よりはうまい。サービス精神もあり、フィレンツェの地図を出してくれて、マーカーで印をつけながら観光で行く場所などを一通り説明してくれた。「ここがメインの通りで…たくさん店があります。ルイ・ヴィトンとか…」ああ、そういう店か。買い物は行かないけど、広い通りのような感じがするな。華やかな世界には疎いので、そんなことを考えながら地図をもらい、青年にお礼を言って街へ繰り出します。 〜計らずも有名なところに〜 まずは「花の聖母教会」、サンタ・マリア・デル・フィオーレを目指します。地図でだいたいの方向を見て、適当な路地に入っていく。なんか修復中の教会があるー…あれ?これ見たことある!いきなりサン・ロレンツォ教会に到着。
今は先を急ぐので、ロレンツォは外観のみ。ここは確かメディチ家のお墓があったはず。使節も来てそうなので寄ってみたいところだが、より確実な方へ先に行きますぞ。 〜修復だらけ〜 また道に迷いながら、なんかの広場へ出てきた。お、奥に「フィレンツェ!」って感じの丸いオレンジ屋根が!あれだ!しかし手前に、またもや修復中の建物が…あれ、これ洗礼堂じゃない?残念だが、私の中での洗礼堂の優先順位はそんなに高くなかったので、脇を素通りしてサンタ・マリア・デル・フィオーレの聖堂へ。
〜ついに花の聖母のもとへ〜 わ〜〜〜、これすごい!外壁一面、これでもかー!ってくらい細かく模様が入ってる!しかも白一色じゃなくて、薄いピンクと薄い緑も使いこなしていてなんか可愛い。でも迫力が出ているので圧倒されるような感じもする。妹は「すごいけどなんか気持ち悪い」と言っていた。それはよくわかる。ここで例として出すのもどうかと思うけど、神戸のルミナリエとか、細かすぎてなんか怖いもの(実物はみたことないけど)。同じ現象が仏像とか、寺院建築とかでも起こる。歴史の資料集とか、怖くて夜中は開けなかった。
〜あたま寒い〜 それにしても、風がすごい!聖堂と洗礼堂の間の広場にいると、吹き飛ばされそうなくらい強くて冷たい風が吹いてくる。やっぱり帽子をなくしたのは痛かったな。 あまりに寒いので聖堂内に入れないかとドアに近づいてみると、なぜか閉まってた。ミサの時間らしきものが書いてあるけど…今日は開かないのかな。開いてないものは仕方ないので、とりあえず聖堂の側面の方へ移動。
〜ものすごい行列〜 ん…??何この行列!聖堂のわき、鐘楼の方へ行ってみると、すごい人の列!どこから来ているのかと思い、目で追ってみると、鐘楼に入ろうとしている人々が並んでいるようだった。あれ?聖堂からも列が出てる??これ入れるのかな?でも寒いから並ぶの嫌だな…明日時間をとってあるから、今日はいいか…(あとで調べたところ、聖堂の屋根に登るための列だったようでした)。
〜憧れのヴェッキオへ〜 さて、次は今日のメイン、ヴェッキオ宮に向かいます。なんかブランドの店が出てきた!ホテルのお兄さんが言っていた通りかな?それにしても人多いな…。
サンタ・マリア・デル・フィオーレから徒歩5分ほど。視界が開け、広場に着いた。左奥には写真で見慣れたヴェッキオ宮が…!この10年くらい、憧れ続けてきたヴェッキオ宮と広場にやってきた!これが、使節が滞在した宮殿かあ…。
しばらくボーッとしてしまったが、まずはいそいそとロッジアへ。彫刻を一通り見て、すぐに広場へ戻る。
ここで史料の登場である。強風の中、また例の突き合わせ。使節の時代とほとんど同じ!ほぼ同じ景色を使節も見ていたと思うと、嬉しくなりますなあ〜。 〜いよいよヴェッキオ宮へ〜 さて、それでは使節が滞在したヴェッキオ宮の中に入ってみましょう。人の流れに合わせて、入り口から中へ。入るとすぐ吹き抜けの中庭になっているので、「??まだ外か?」という気持ちになる。
目立つような案内も見つからなかったので、とりあえず人が並んでいるところへ。妹を並ばせておいて、列の先に行って見てみると、ちゃんとチケット売り場でした。
〜入口がわかりません〜 10分か15分くらい並んで、チケットを手に入れる。そのまま奥が入り口かと思い、進んでみると、手荷物預かり所とトイレしかありませんでした。あら…それなら外しかない。うろうろしてみたが、入り口らしきものは見つからず。しかも、幸か不幸か、他の観光客がたくさんいて混み合ってるという感じでもなかったので、チケットを買ったあとに人がどこに向かっているのかよくわからない。消去法で、階段を上ればいいんじゃないかという話になり、入り口近くの階段に行ってみると、「500人広間」の表示が…なんだ、ここか。 さりげない感じはいいんだけど、初めて来た人にはわかりにくい案内だなあ…と、日本の博物館との違いを感じながら、階段を上っていきます。日本だと、でっかく「順路→」とかって書いてありますよね。あれはあれで雰囲気壊すものがありますが。 〜ついに500人広間へ〜 階段を上り、入り口から部屋へ。目の前に、パアーッと開放的な空間が現れました。おおお…これが500人広間かあ…広間の前の方で椅子に座り、周囲の雰囲気をしばし楽しむ。
500人広間のあとは、順路に従っていろいろな部屋を見てまわります。
終わりの方で、映像を流している部屋があったので、そこでしばらく休んでいくことに。午後は隣のウッフィツィ美術館でヴァザーリの回廊見学を予約しているので、集合場所を調べる。どうやら、さっき歩いてきたオルサンミケーレ教会の隣の路地みたい。下見しなくても大丈夫そうということにして、次はアルノ川の向こう側にあるピッティ宮に行ってみます。
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