8月11日(土) リスボン到着
使節たちは数日間疲れを癒し、アルベルト枢機卿に会いに行くことに。
枢機卿は使節が会いに来ることを知って非常に喜び、できる限りの協力と保護を申し出て、リスボン滞在中は枢機卿の馬車だけを使うように言った。枢機卿の馬車は内部がダマスコ織のカーテンで飾られ、4頭の美しい馬に引かれているものだった。使節とメスキータ神父は、その馬車に乗り、挨拶に向かった。
宮殿には、管区長セバスティアン・デ・モラエスとペロ・デ・フォンセカ神父が一足先に着いていた。使節たちが宮殿に着くと、枢機卿の部屋に案内された。枢機卿は彼らが自分の手に接吻したり、ひざまずいて話をすることを良しとしなかった。
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