恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> ギリシャ 聖書の旅 >> アテネ/スニオン岬/アカイア
ここ、かなりマイナーな場所のようで、ガイドさんも(キリスト教にあまり関わりがない日本人客が相手のせいか)「あっちがパウロが来た場所、ホントかわからないけど」と適当な説明で終わり、ガイドブックにも載っていないという有り様(ちなみに某インターネットのマップでも見つからなかった)。私はパウロについてあまり下調べをしていなかったので、ギリシャでパウロの本を買ったが、何やら当時「アレオパゴスの丘」と呼ばれた場所が他にもあって、断定できない、みたいなことが書いてあった(英語なので適当に訳して理解)。 まあ史実なんてそんなものなので、「もしかしたらここにいたのかも…」と楽しむのが一番だと思います。ちなみにこの本には、パウロの演説内容が本人の考えと違うので、「使徒言行録」を書いたと言われるルカの考えなのではないかという説も載っていました。疑い出したらキリがないのが歴史でもあるので、旅先ではやはり「もしかしたら」で楽しむのがいいですな。 というわけで、丘に登ってみました。
パウロに思いを馳せたところで、丘から降ります。下りは危ないので、設置されてる階段で降ります(登りから使えばよかった)。 このアレオパゴスの丘、パルテノン神殿がある丘から降りてくる途中にあります。地図がないのでこんな説明だけですが、パウロゆかりの地に行きたい方はぜひ。 ■スニオン岬 エーゲ海クルーズが中止になったため、アテネの南にあるスニオン岬に行くことになりました。この中止の理由、機械の故障とのこと。しかも前日から知らされている。え?前日に故障がわかったなら、直すとか代わりの船を出すとか、何か対処できるんじゃないかと思ってしまうが、そこはギリシャクオリティなんだな、とギリシャに失礼な納得の仕方で諦める。というか、実は私としては代替案のスニオン岬に行きたかったのだ。やったぞ。 アテネからバスに乗り込み、海沿いに南下します。この海が何ともきれいで、ずっと眺めていました。海沿いはリゾート地のようになっていて、ガイドさんによると、アテネの人たちはここに家を買うのが夢なんだとか。お金持ちの人はもちろん別荘を持っていて、休みの日に遊びにくるそうです。地元の人があこがれるくらいだから、よっぽどいい土地なんだろうな〜。
ところで、なぜスニオン岬に来たかったかというと、パウロが宣教旅行のときに通った可能性があるからなのです。 パウロは2回目の宣教旅行のときにアテネに来ていますが、アテネに行くために、このスニオン岬を船で迂回したと考えられています。もしかしたら、この神殿も見えたかも…と、また曖昧な話ではありますが、そう考えると楽しくなりますよね(^^)
■アカイア地方 さて、お次はもっと曖昧な感じの、伝説の域にあるキリスト教ゆかりの地です。イテアという町から、オリンピアという町に移動途中、添乗員さんの説明の中で出てきました。 「ここは…(中略)…イエスの弟子、アンデレが亡くなった町です」 ん??そんな情報、聞いたことがなかったので、同行していた神学部の友人に確認。「知らない」とのことだった。そもそも、弟子のことはほとんど知らないなあ…バチカンの地下にあるペトロのお墓のことはよく聞いていたが、アンデレ…
帰国後、このときの旅メモを見たら、リオかパトラという町の説明のときに出てきたと書いてあった。調べてみたら、アンデレはギリシャに宣教に来て、アカイアで亡くなったというのが伝説で残っているとしか出てこない。アカイア??と思って調べてみると、ペロポネソス半島北部の地方名だということだった。え、範囲広すぎ…しかも伝説。まあ、ここも候補地の1つということですな。そんな微妙なところなので、観光することもなく素通り。説明して下さっただけ良かったかも。 ちなみに「アンデレ」、ギリシャ語で「男らしい」という意味だそう。なんかかっこい〜。絵画だとXの形の十字にはり付けられてたり、自分でX型十字を持ってたりします。見かけたら「アンデレだ!」と思ってください。 ギリシャの聖書関連の地、「ヨハネの黙示録」が書かれたと言われるパトモス島など、もっとあるのですが、今回は残念ながら行けませんでした。また機会があったら行ってみたいなあ〜〜。
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