恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> イスラエル旅日記 >> おわりに

おわりに

エルサレム遠景2 イスラエル最後の日、テルアビブの夕暮れ

 イスラエル…私にとっては全く身近でない国だった。ペトロ岐部が行ってるけど、彼のことはそんなに知らないし、使節はイスラエルには行っていない。聖書の舞台とは聞いているけど、自分にはあまり関係ないなと思っていた。
 ガイドさんは「日本に帰るとイスラエル病になりますよ」とおっしゃっていた。帰国すると、またイスラエルに行きたくなるのだという。そして帰国して数年経った今、私はイスラエル病になっている。
 貧乏な家の資金のない学生だったので、その後数年ローンを抱えることにはなったが、あのとき行っておいて本当に良かった。毎月のローン返済も、旅を振り返るきっかけになったと思えば、いい役割をもっていたと思う(お金がないというのは本当に辛いが、旅行に行ったことを後悔することは一度もなかった)。あたたかく迎え入れて下さった添乗員さんはじめ、先生、シスター、多くの方に助けてもらった。本当に感謝しています。
 この旅行は実りの多いものになった。はじめは、「信者でもないし、特に思い入れもないし…」と半分尻込みだったが、帰って聖書を読んでみると、旅行で見た景色が浮かんでくるので、読みやすくなったなあと感じるようになった。これだけでも大きな収穫だった。
 イスラエルは、今、私にとって身近な国になっている。テレビに出てくればできる限り見ているし、周辺の情勢にも注目している。一度行くと身近に感じられるようになるのかもしれない。今もあのあたりは複雑で不安定な状態みたいだけど、いつか落ち着くといいなと思う。

エルサレム遠景2 すっかり日が落ちました。また来たい
 


ご意見・ご感想、ご質問などがございましたら、メールでどうぞ。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> イスラエル旅日記 >> おわりに