恋風旅路 >> 恋風旅日記 >> イスラエル旅日記 >> エンカレム/ベツレヘム
■エンカレム
エルサレム郊外にあるエンカレム。聖書で「ユダの山里」と書かれているのはこの土地だと考えられており、ここにも聖書に出てくる重要人物に関連した教会があります。
●洗礼者ヨハネ誕生教会
イエスに洗礼を授けたのは、ヨハネという人物です(ヨハネという人物は聖書に何人か登場するので、この人は「洗礼者ヨハネ」と呼ばれています)。洗礼者ヨハネが生まれたと考えられている地に、フランシスコ会の教会が建っています。この地はヨハネの父ザカリアの家があった場所とされています。
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左の塔がこの教会の目印です |
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近くまでやってきました。
近すぎてうまく撮れない(^_^;) |
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教会の庭。修道士さんが花の手入れをしてました |
庭の壁には、洗礼者ヨハネの父である祭司ザカリアが預言した言葉が、陶器のタイルに書かれて埋め込まれてました。各国語があり、ちゃんと日本語もありました。
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日本語は縦書き。「ルカによる福音書」1章67節〜79節に載っているこの預言は「ザカリアの賛歌」とも呼ばれ、カトリック教会では祈りの言葉になっています。「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を」で始まり、ラテン語ではBenedictusとも呼ばれます。 |
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聖堂入口。さあ、中に入ってみましょう |
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中はこんな感じ。光を取り入れててカトリック教会らしさが出てます |
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正面の祭壇までやってきました。青と白の組み合わせがきれいな祭壇です |
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正面祭壇の右側には、洗礼者ヨハネの像がある祭壇がありました。 |
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ヨハネアップ。不謹慎だけどなんかかっこいいのでアップにしてしまった |
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ヨハネが生まれたとされる洞窟にある祭壇。正面祭壇の左側にあります |
●聖母訪問教会
洗礼者ヨハネ誕生の教会から少し歩き、隣の丘を登ると、聖母マリア訪問の教会があります。洗礼者ヨハネの母エリサベトは聖母マリアの親類で、聖書にはエリサベトのもとをマリアが訪ねたときの話が載っています。
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聖母訪問教会。こちらもフランシスコ会が管理。十字軍時代の建物の上に建て増ししてるらしい |
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この日は建て増しされた上の方にある聖堂にてミサです。聖歌隊ということで友人と一緒に「来れ友よ」を歌わせてもらう。クリスマスの歌だけど…他に歌えるのがなかった(^▽^;) |
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庭の壁には、またもや祈りの言葉が各国語で書かれてはめこまれてます。日本語は文語体で書かれたものがありました。
ここで書かれているのはマリアがエリサベトを訪ねた際、神を賛美して言った言葉で、「マリアの賛歌(ラテン語はMagnificat)」と呼ばれています。この文言を使って多くの曲が作られたりしている、有名な祈りの言葉です。 |
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1階の聖堂にある壁画。マリアがエリサベトを訪問する場面が描かれています |
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教会からの眺め。丘の上にあるので最高の見晴らしです |
■ベツレヘム
ベツレヘムはイエスが生まれた場所とされ、今はパレスチナ自治区のアラブの町になっています。
ルカによる福音書では、皇帝アウグストゥスの勅令による住民登録が行われ、そのためにヨセフもマリアを連れてこの地にやってきたと書いてあります。
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ベツレヘムの広場。 |
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通りに集まるイスラム教徒の人々。この日はイスラムのラマダン月の最初の金曜日で、お昼になると大音量で説教が流されていました |
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アラブのお菓子、バクラワ。パイの間にナッツを砕いたものが入っていて、ものすごく甘い。
ギリシャにもバクラバというお菓子があり、味は蜂蜜で似てるけど、あちらとはまた違った食感 |
●聖誕教会
イエスが生まれた地とされているところには、聖誕教会が建っています。住民登録のためにベツレヘムにやってきたヨセフとマリアでしたが、宿がなく、イエスは馬小屋で生まれることになります。
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聖誕教会入口。これ教会なの!?という要塞のような外観。入口は人が集まっていて見えませんが、一人ずつかがんで入る小さいものがあります |
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教会内部の床。椅子はなく、床がところどころくり抜かれ、発掘されたモザイクが見えるようになっている |
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教会天井部。木が使われているのが意外でした |
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正面はこんな感じ。ギリシャ正教っぽい |
メインはここからです。イエスが生まれたとされる場所は狭い階段を下った場所にあるので、そこに行くためにみんなで並びます。
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並んでる様子。左の方に下へ降りる階段があります |
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人でごった返す入口。じりじりと進みます。ちなみに夏は蒸し暑いので体調に注意 |
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降りてきました。右下の方にイエスが生まれた地点としてきれいに整えられた場所があり、みんなそれを目指して並んでいます |
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来ました、私の番です!こんな感じに星の飾りが施されてました。真ん中の部分はハッキリとは分からないものの、木のような肌ざわり |
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触れてる様子を急いで撮影。大きさの目安のために載せてみましたが…結構大きく作ってありますね〜(ちなみに私の手は指が短いので小さめ) |
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(たぶん)飼葉桶。飼葉桶って木製じゃなくて石なんですね |
次はイエス聖誕の場所がある洞窟を抜けて、すぐ隣にあるカトリック教会へ向かいます。
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フランシスコ会が管理している聖カテリーナ教会。カトリック大学で教わっているせいか、やっぱりこの雰囲気の方が落ち着くなあ… |
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なぜか聖堂の椅子が気に入って1枚パチリ。星がかわいい。下の方には、大きい十字に小さい十字4つが付いている、エルサレム十字が彫ってあります |
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祭壇脇にある、聖書を置く台。四福音記者のシンボルが彫られています。なんか凝ってるなあ |
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正面のステンドグラス。イエス誕生の様子が描かれています |
聖カテリーナ教会からは、また別の洞窟に入れるようになっていました。この洞窟、聖ヒエロニムスが聖書をラテン語に訳していたときに、こもっていた場所だそう。聖書がヘブライ語からラテン語になったことでヨーロッパの人々も読めるようになり、キリスト教がさらに広まったとか。(使節の時代に使っていたのはこの聖書ですね〜(^^))
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現在は祭壇が設置されている洞窟 |
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洞窟内は結構広く、たくさん部屋があります。これも祭壇 |
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あ、フラッシュ付きで撮ったら見張りの人がいました |
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庭にある聖ヒエロニムス像。協力者パウラが亡くなったあとも、彼女の骨を傍らに置いて翻訳作業を続けたという話にちなみ、像の足下にはドクロが置いてある |
●良き羊飼いの野の教会
ベツレヘム近郊の土地は一説によると羊飼いの野とされています。羊飼いたちに天使が現れ、イエスの誕生を知らせたという聖書の記述にちなんで、教会がいくつか建てられています。今回はカナダのカトリック教会が建てた教会を訪問しました。
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良き羊飼いの野の教会の聖堂。こじんまりとしています |
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聖堂内部。半ドーム状になっている壁にはイエス誕生にちなんだ絵が描かれています |
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羊飼いのもとに現れる天使を描いたもの。当時の「羊飼い」は雇われの身で、自分の羊を持っていたわけではなく、身分も最下層だったとのこと |
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イエス聖誕の絵です。お決まりの構図ですね(^^) |
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教会の隣の敷地では発掘が行われていました。まだ途中のようで詳しいことがわかりませんが、遠い昔に何かあったんでしょうね〜 |
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庭にあった噴水。羊飼いの像が堂々と建てられていました |
イエス誕生のエピソードに浸ったところで、次の土地へ…
ラマダン月の影響で、帰りはアラブの町が大渋滞 |
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