四旬節中の聖アントニオ教会(マカオ) | ||
これは聖櫃(パンを保管しておく入れ物)かな??四旬節カラーの紫の布がかかっています。手前のろうそくも紫ですね | ||
かの□ろんたる(ふろんたる frontal:祭壇の前に飾る垂幕のようなもの)の色ハ五ツニあり。しろい、あかい、あをい、むらさき、くろい。 |
あかいふろんたるハ、まるちりす(殉教者たち)の御□たミ(形見)かたみにたとゆる也。子細ハ、あかきいろは□るちりす(まるちりす)たちDu(神)の御はうか□(奉公)になかされ□□(流されたる)御□(御血)のしるし也。それに仍〔て〕、さんたゑけれじや(教会)□て(にて)、まるちりすのゆわひ(祝)日に彼御か□ミ□(形見を)きりしたん衆に見せ□□わん(たまわん)ために、あかきふろんたるをつかわせ□□(給ふ)也。 |
又白キふろんたるハ、こんへそれす(証聖者)とて、まるちる(殉教者)にて御さ(座)あらぬさん□す(さんとす:諸聖人)たちのゆわひ□□と(祝い日ごと)に、かのしろいふろんたるを□ざる(飾る)也。 |
又あをいふろんたるハ、つねのひ(日)つかい給□(ふ)。其子細ハあを□(青き)いろハ、ゑすへらんさ(希望)とて□□□のしミ(天の楽しみ)のたとへ也。きりしたん衆ハ善人に成〔り〕天のはらいそのへなへんつらんさ(祝福)へ参るへ□(参るべき)とのたのしミをもたるゝ心也。 |
又むらさきのふろんたるハ、へにてんしや(悔悛)〔の〕ぎやうたいにたとゆる也。それに仍〔て〕さ□□ゑけれしや(さんたゑけれしや 教会)、くわれい□□(くわれいすま 四旬節)の時分、あつ□□□□(アドベントと)□(又)せしゆん(大斎)の日に□□□(つかい)給ふ也。 |
又く□□□ろ□た□(くろいふろんたる)ハ、かなしミの□□せまなさんと(聖週間)□申〔す〕イエス・キリストの御はしよん(受難)七日のせすたへりや(金曜日)の時、又ハ死人のとむらいのためニも此くろきいろをつかい給ふ也。 |